今日のエンターテインメント界で最も成功を収めた人物のひとりと称され、そのトークショー、ベストセラー本、スタンダップコメディは世界中の大勢のファンを魅了する。
E!で高く評価された『Chelsea Lately』のホストを7年間務めた後、2016年5月にNetflixで新たなトーク番組を開始。全世界のオンデマンド世代にとって初の試みとなったこの『チェルシー』では、ファンが愛する変わらぬ辛辣なウィットと怖いもの知らずの好奇心で今日の難しい問題に取り組んだ。ロシアでアイススケートリンクに挑んだり、メキシコの街中でトランプ大統領を模したくす玉人形を手に取ったりと世界中を旅してまわったかと思うと、ロサンゼルスに戻り、スタジオにセレブや高官、サプライズゲストを相手に視聴者の前でライブインタビューを収録することも。少人数の夕食会からPSA、聞くのが恥ずかしいような質問にも答える「お答えコーナー」まで、楽しく語らいながら、国際文化や新しいライフスタイル、教育、健康、スポーツ、子育て、政治などについて視聴者とともに考えた。この番組の120のエピソードは、今もNetflixで世界中に配信されている。
Netflixのドキュメンタリーシリーズ『チェルシーがモノ申す』も彼女の番組。監督はアカデミー賞およびエミー賞にノミネートされたEddie Schmidt、エグゼクティブプロデューサーはHandler自身とSchmidt、そして『バックコーラスの歌姫たち』でアカデミー賞およびエミー賞を受賞したMorgan Nevilleが務めた。全4回のこのシリーズでは、結婚からドラッグ、人種差別、シリコンバレーまで、彼女自身と世間の様々な関心事についてユーモアを交えながら深く掘り下げる。
2018年にはNetflixの番組を退き、エミリーズ・リストに参加して、政治活動に注力。より多くの女性の公職への選出、ならびに女性の権利を訴える候補者の選挙人登録と選挙運動を推進している。また、非営利団体のカラム財団にも協力。同財団は、難民の若者向けの革新的な教育プログラムの作成、難民家族に対する賢明な援助の分配、シリアがシリア人のために始めた持続可能な開発プロジェクトへの資金提供により、シリアのより良い未来を築くことを使命としている。同年、タウンホールイベントを開催しながら、米国内中をまわり、そうした社会活動を軸に、市民が声を挙げることの大切さを説いた。
2019年4月9日、満を持して6作目となる初の自伝『Life Will Be the Death of Me』を発刊すると、The New York Timesのベストセラーリストで第1位を獲得。この著書の発刊にあたっては、コメディツアーや、iHeartRadioでの作品名を冠したポッドキャストで宣伝に努めた。ツアーが成功を収めてまもなく、新作映画『チェルシーが考える: 私と白人特権』をNetflixで公開。白人特権が文化や自身の人生にもたらす影響について真正面から向き合う挑発的なドキュメンタリー作品である。
これまでのベストセラー本には、『My Horizontal Life』(2005)、『Are You There, Vodka? It’s Me, Chelsea』(2008)、『Chelsea Chelsea Bang Bang』(2010)、『Lies That Chelsea Handler Told Me』(2011)、そして2014年の『Uganda Be Killing Me』がある。『Uganda Be Killing Me』の発刊に際しては、ヒット祈願の世界ツアーを組み、2014年10月には、スタンダップコメディの『Uganda Be Killing Me Live』をNetflixで限定配信した。
TIME誌が毎年発表する「最も影響力のある100人」や、Glamour誌の2011年ウーマン・オブ・ザ・イヤーに選出されたほか、Human Rights Campaignの活動では2009年Ally for Equality Awardを受賞。その幅広い人気とマルチな活躍は、世界中の出版物で取り上げられている。
ニュージャージー州出身、ロサンゼルス在住。