ピンボケ写真を修正して鮮明にする方法
実物に見劣りしない作品を制作するなら、Adobe Photoshop Lightroomを使用して画像のボケを取り除き、細部まできれいに表現しましょう。
写真撮影における大きな課題の1つは、目で見たものを、目_では無い_もので表現することです。カメラの設定や編集を間違えると、目で見ると奥行きがあり、光と色彩に満ちた広大な風景も、ぼやけた、ピントの合っていないただの形の広がりになりかねません。
以下にご紹介するヒントを参考にして、ファインダーから見える景色をそのまま表現するための、優れた写真の構図の取り方と編集方法を学びましょう。
鮮明な写真を撮るためのカメラ設定
ピント:鮮明な写真を撮影するには、当然、ピントが合っていなければいけません。構図中の正しい部分にピントを合わせ、被写体から十分に離れて立ち、撮影前に、画像が鮮明であることを確認する時間をとりましょう。カメラをしっかり持つか、三脚を使用して安定させます。
シャッタースピードと絞り:シャッタースピード(カメラが写真を撮る速さ)と絞り(被写界深度の浅さ)には、丁度いいバランスがあります。シャッタースピードが速いほど、絞りをより開放する必要があります。しかし絞りが開くほど、ピントを合わせにくくなります。シャッタースピードは、レンズの焦点距離よりも分母が大きいものを選ぶのが鉄則です。例えば、200 mmのレンズを使う場合は、1/250秒以上の速さで撮影します。
ISO設定:ISO感度は、カメラの光に対する感度の高さを表します。ISO感度が高いと、センサーの光に対する感度が高くなり、暗い場所でもカメラを使用できます。反面、ISO感度設定が高くなると、「ノイズの多い」画像になります。ピントがしっかり合った写真にするためには、ISO感度をできるだけ低く保ちます。
画像のボケを除去する方法
カメラ設定を調整してシャープな写真を撮っておくと、編集プロセスでとても役に立ちます。ボケの除去、画像のブラッシュアップ、ピント調整を行うための設定やツールが揃っているAdobe Photoshop Lightroomを使用して、写真のレベルをさらに上げましょう。
**Detail panel:**develop moduleでdetail panelを見つけ、ボケを除去する対象を選択します。画像を拡大して、シャープ処理を行う箇所を正しく選択しましょう。
**シャープ設定:**シャープ処理の加減は、作業中の写真のタイプによって異なります。例えば、風景写真は、クローズアップしたポートレート写真よりもシャープにすることができます。「amount」スライダーを使い、写真と構図に応じてシャープネスを調整しましょう。
Radius and detailスライダー:radius機能 は、画像のボケを除去する際のディテールの大きさを表します。風景写真には小さく、ポートレートやクローズアップ写真には大きく設定すると良いでしょう。画像をシャープ処理したら、次は、detailスライダーを使用してエッジを強調します。
**Lightroom**を使用して、より高度で魅力的な写真を作成する方法を学びましょう。