動画をシームレスに繋げるためのトランジションを適応する⽅法をご紹介します。
動画と同じように体験できるPremiere Proのファイルも用意しました。⼿順を⾒ながら、実際に試してみましょう。
本サンプルファイルは学習目的のために限り使用することができ、営利目的に使用することはできません。
新規プロジェクトを作成して、ダウンロードしたファイル「Transition1」「Transition2」「Transition3」「Transition4」を全てPremiere Proで読み込み、開きましょう。
まずは「Transition1」と「Transtion2」の2つの素材の切り替わりが違和感のないように繋げるための編集を行っていきましょう。
「Transition1」は人物が雪の地面に倒れながらカメラが回転するタイミングで、「Transition2」は回転するカメラが正位置に戻るタイミングで繋げます。

エフェクト→ビデオトランジション→ディゾルブ→クロスディゾルブを選択し、クリップの繋ぎ目にドラッグ&ドロップします。

カットの繋ぎ目をよりなめらかにしましょう。
ディゾルブを適応した箇所の長さを短くして、画面が黒になってからエフェクトがかかるようにします。
徐々に青から黒になり、前と後ろのカットがよりシームレスに繋がるようになりました。これで完成です。

次に「Transition3」と「Transition4」を繋げるための編集を行っていきましょう。
「Transition3」は時計を持つ手が画面から消えるタイミングで、「Transition4」はドローンカメラが動き出すタイミングで素材をカットして繋げます

エフェクト→ビデオエフェクト→ブラー&シャープ→ブラー(ガウス)、もしくはエフェクトパネルの検索バーに「ガウス」と入力して、ブラー(ガウス)を選択します。
「Transition3」と「Transition4」の両方のクリップにドラッグ&ドロップして適応させます。

「Transition3」の、時計を握る手が画面から消える手前に再生ヘッドを移動させ、エフェクトコントロールパネルの中にある「ブラー(ガウス)」のストップウォッチをクリックし、「ブラー」のアニメーションをオンにします。
次に、クリップの末端に再生ヘッドを移動させ、「ブラー」の値を70%前後に上げて、画面をぼかします。

「Transition4」では、クリップの先端に再生ヘッドを移動させ、「ブラー(ガウス)」の「ブラー」にキーポイントを打ち、「ブラー」の値を300%前後にして、画面をぼかします。
次に、被写体が見えてくるタイミングで同様に「ブラー」にキーポイントを打ち、「ブラー」の値を0%にします。

先程と同様に、クロスディゾルブを選択してクリップに適応し、ディゾルブの長さを短くします。

2つのクリップをよりシームレスに繋げるために、クリップの色や明るさを合わせましょう。
ウィンドウ→Lumetriカラーを選択します。
Lumetriカラーパネルが表示されるので、「基本設定」の「トーン」にある各値を調整します。
今回は、「Transition4」の方の「シャドウ」と「ハイライト」を下げて、「Transition3」のトーンに合うように調整して完成です。
