味わい深いフィルム風映像に仕上げるクロップと色調整の方法を学びます。
「動画編集をするときに、個性が出来るのが色味だと思っています。青色を少し緑っぽくするのが私の色味なので。必ず、自分らしい色味に調整して動画を編集しています。」
01. クロップしたい素材に調整レイヤーを追加する
02. 素材をクロップする
03. 色味を調整する(LUT 設定とトーンの調整)
04. 色味を調整する(スポイトツールと色相 vs 色相 カーブ)
05. 色味を調整する(RGBカーブ)
プロジェクトパネル内、新規項目のアイコンをクリックし、「調整レイヤー」をクリックします。調整レイヤーを使うことで、複数クリップの動画の色味・明るさをまとめて編集することができます。
調整レイヤーの設定画面が出てきますが、基本的に、シーケンスの設定と同じ設定となっているので、そのまま[OK]をクリックします。
プロジェクトパネル内に、調整レイヤーのクリップが作成されるので、ドラッグしてクロップしたいクリップの上へ配置します。動画全体をクリップしたい時は、調整レイヤーの長さを、レイヤーのクリップの端にドラッグして調整しましょう。

エフェクトパネル上部の検索窓にて「クロップ」と入力し、「クロップ」が出てきたら、ドラッグしてクロップしたいクリップにドロップします。すると、エフェクトコントロールパネルに「クロップ」の項目が追加されます。

「クリップ」をクリックすると、さらに項目が出てくるので、その中の「上」の値を「10」にします。すると画面上部に10px 幅の黒帯が適用されます。同様に、「下」の部分にも「10」と入力し、画面下部にも黒帯を入れます。上下にクロップを入れることで、シネマティックでお洒落な動画に仕上がります。

最後に、映像クリップをクリックして選択し、エフェクトコントロール内の、「位置」や「スケール」の値を変更し、 クロップした画角に合うように映像を調整します。

「調整レイヤー」を選択した状態で「Lumetri カラー」パネル内の「LUT 設定」タブをクリックします。様々なカラー補正の設定が出てくるので、好みの設定を選び、 適用させましょう。
今回は「D-21_delogC_EI0200_B1」を選びます。

LUT を適用させた後、Lumetri カラーパネル内下部にある「トーン」タブ内の各項目の値を調整することで、さらに細かく色味の調整を行います。LUT設定のみでも使用できますが、細かい色調整を加えることで、一気にお洒落な動画に仕上げることが出来ます。
今回は「シャドウ」を上げて全体を明るくし、さらに「黒レベル」の値を上げ、画面の暗部も少し明るくします。「白レベル」を少し下げることで、画面の明るさを少し抑えます。最後に「露光量」の値を少し上げて、明るい印象になるように調整します。
「調整レイヤー」を選択した状態で「Lumetri カラー>カーブ」タブをクリックします。

「色相 vs 色相」右部分にあるスポイトマークをクリックします。マウスポインタがスポイトに変わるので、空の青色をクリックして、「色相 vs 色相」カーブに青色を適用させます。

カーブ内左側、青色の部分に3つポイントが出現するので、真ん中のポイントをドラッグし、青の色味を調整します。
今回は、少し緑がかった青色になるように調整します。
次に、RGBカーブ上をクリックし、コントロールポイントを追加します。
コントロールポイントをドラッグし、色味の調整を行います。下部のコントロールポイントで、暗い領域、真ん中で中間域、上部で明るい領域の調整を行うことができます。今回は、フィルム風のマットな質感で少し落ち着いた雰囲気にしたいので、カーブの左側(シャドウ)を上に上げてS字になるように調整します。
