
「PDFでデザインデータを受け取ったけれど、色や形を自由に変更できない」
「イラストの色やサイズを調整したいが、PDFのままでは自由にいじれない」
こんなときは、PDFをIllustrator形式(.ai)に変換してみましょう。
いわゆる「AIファイル」に変換することで、PDFの内容によっては、デザインやイラストの色・サイズ・形などを編集できる可能性が広がります。
この記事では、PDFをAIファイルに変換する具体的な手順をわかりやすく解説します。
さらに、「PDFの内容をどの程度編集したいのか」「手軽さやコストはどこまで重視するのか」といった目的やニーズに合わせて、最適なツールを選ぶポイントも紹介しますのでぜひ参考にしてください。
まずはIllustratorを使って、PDFをAIファイルに変換する方法から見ていきましょう。
PDFをAIファイルにカンタンに変換する方法
AIファイル(.ai)とは、デザインツール「Adobe Illustrator」固有のファイル形式のことです。拡大縮小しても劣化しないベクター形式で扱えるため、イラストやロゴなどを細かく編集できます。
関連:AIファイル - ファイルの詳細と開く方法 | Adobe
では早速、以下の手順でPDFをAIファイルに変換してみましょう。
- まずは以下のリンクから、Illustratorのデスクトップ版をインストールします。7日間の無料体験があるので、ぜひお試しください。
- インストールが完了したら、Illustratorのメニューから「開く」をクリックするか、画面にPDFファイルをドラッグ&ドロップして、PDFファイルを開きます。
- 次に、上部のメニューから「ファイル」>「別名で保存」をクリックします。ファイル形式は「Adobe Illustrator(.ai)」を選択して、「保存」をクリックしましょう。これで、PDFファイルがAIファイルとして保存されました。
保存時にバージョン選択のオプションが表示された場合は、通常は最新バージョンを選択しておけば問題ありません。指定がある場合は、そのバージョンを選択してください。
あとはIllustratorを使って、デザインやイラストを編集しましょう。ただし、PDFの作成方法や内容によっては、イラストや文字が画像化されており、パーツごとに編集できないケースもある点にご注意ください。
以下のページでは、わかりやすいチュートリアルでIllustratorの使い方を学べます。
Illustrator を学ぶ
編集したAIファイルは、再度PDF形式に書き出すことも可能です。続いて、その方法をご紹介します。
AIファイルをPDFに変換する方法
今度は逆に、AIファイルをPDFに変換する方法を見ていきましょう。
Illustratorで編集したAIファイルをPDFに変換しておけば、共有する際にもスムーズです。
- Illustratorで変換したいAIファイルを開きます。
- 「ファイル」>「別名で保存」をクリックします。ファイル形式は「Adobe PDF(pdf)」を選択して、「保存」をクリックしましょう。
- オプション画面が表示されたら、バージョンや画質などを選択し、「OK」をクリックすればPDFへの変換は完了です。
ここまでIllustratorを使って、PDFやAIファイルを変換する方法を紹介しました。
「Illustratorでの編集は便利だけれど、もう少し軽微な編集で十分」という方や「できれば無料で編集したい」という方は、このあと紹介するPDF編集ツールもオススメです。
ぜひ参考にしてください。
Acrobat ProでPDFを直接編集する
「Illustratorほど本格的に編集する必要はないけれど、PDFの文字や画像をちょっと変更したい」という場合には、PDFのオールインワンツールAcrobat Proが便利です。
Acrobat Proは、PDFに関する70以上の機能を備えており、テキスト修正や画像の差し替えはもちろん、電子署名や墨消し、AIアシスタントによるPDFの要約や翻訳も可能です。
一度インストールしておけば、あらゆるPDF作業を1つのソフトでカバーできるのが魅力です。
⚫︎Acrobat ProでPDFを編集する方法
- Acrobatを起動し、編集したいPDFを開く
- メニューから「PDFを編集」をクリックする
- テキストや画像などを調整する
- 「保存」ボタンをクリックし、編集したPDFを保存する
これだけで、PDFのテキストや画像をカンタンに編集できます。詳しい方法は以下の記事でも紹介しています。
PDFの要素を編集
Acrobat Proは7日間の無料期間があるので、ぜひこの機会に体験してみてください。
Acrobat オンラインツールで、PDFをWordやPowerPointに変換して編集する
「ソフトのインストールを避けたい」「できるだけ無料で試したい」という方には、ブラウザー上で使える無料のAdobe Acrobat オンラインツールがオススメです。
インターネットに接続できる環境さえあれば、PDFをMicrosoft WordやMicrosoft PowerPointといったOffice形式に変換して編集できます。編集後は、再度PDFに変換することも可能です。「大がかりなレイアウト変更はしないけれど、ちょっとした文章修正をしたい」という場面にぴったりです。
⚫︎Acrobat オンラインツールでPDFをWordに変換する方法
- PDFをWordに変換のページへアクセスする
- 「ファイルを選択」をクリック、またはドラッグ&ドロップで変換したいPDFをアップロードする
- Word形式に自動で変換される
- 変換されたWordファイルをダウンロードして編集する
同様の手順で他の形式にも変換できます。以下のリンクからぜひお試しください。
なお、以下の記事では、Acrobat オンラインツールの詳しい機能や使い方を解説しています。
目的に合ったPDF編集ツールを選ぼう
この記事では、PDFをAIファイルに変換する方法から、Acrobat ProやAcrobat オンラインツールを使った編集・変換まで幅広く紹介しました。目的によって最適なツールは異なります。ここで、それぞれの特徴をまとめておきましょう。
(※ただし、画像化されたPDFをはじめ、PDFの作り方によってはIllustratorで細かく編集できない場合があるので注意が必要です。)
適切なツールを選ぶことで、PDFをより効率よく編集・活用できるようになります。
まずは、あなたの作業目的や内容に合ったツールからお試しください。
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
ぜひAdobe Acrobatオンラインツールをお試しください
関連記事
以下の記事では、PDFに関するお役立ち情報をご紹介しています。Adobe Acrobat オンラインツールを使って、日々の業務を効率化する方法をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

【無料】オンラインでPDF編集ができるブラウザツールと使い方
PDFの編集には、直感的に操作できる無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」が便利です。この記事ではPDFを編集する方法を目的別に紹介します。

【無料】PDF分割・抽出のおすすめツールと機能の上手な使い分け方
無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」でカンタンにPDFを分割・抽出する方法を解説。目的に応じて使い分けることで、より効率よく編集作業ができます。

【無料】安全にPDFを圧縮する方法(オンラインツールで完結)
無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」を使えば、PDFを簡単かつ安全に圧縮できます。本記事ではPDF軽量化の手順とメリット・デメリットを解説します。