オンライン授業の指導方法 

資料作成から授業の進め方まで

 

漫画家になるには

 

 

 15

 

 

【目次】

 

1. 2

1.1

1.2 ライブ配信型

1.3 2

 

2. オンライン授業を円滑に行うには

2.1

2.2 動画授業=「手抜き」ではない

 

3. 使

3.1

3.2 授業動画は4パターンに分けられる

 

4. Adobe Spark

 

5.

 

 

 

1. オンライン授業は2つのタイプに分けられる

 

オンライン授業には、あらかじめ作成した動画を学生に視聴してもらう「オンデマンド型2

 

 

 

1.1 オンデマンド型(録画配信型)

 

 

人物設定のラフの一例。画家ゴッホの伝記に登場する年齢別のゴッホや弟のテオなどの主要人物

 

オンデマンド型(録画配信型)授業とは、先生があらかじめ作成した動画を学生が視聴する形式の授業です。基本的な知識を繰り返し・漏れなく学ぶのに適しており、学生それぞれに合った時やスタイルで学べるのが魅力です。

 

 

メリット:

 

・日中や夜間など、学生が好きな時間に視聴できる

・早送りや巻き戻しができるため、自分のペースで視聴できる

・繰り返し観ることができるので、知識の定着度が上がる

・先生は、基礎知識のレクチャーを動画に任せることで、進度が遅れがち/理解が早く退屈しがちな学生への個別対応がしやすくなる

 

デメリット:

 

・動画の編集に時間がかかり、先生の負担が増える

・先生が学生の表情を見られないため、授業改善のサイクルを回しにくい

 

ただし、学びのモチベーションが確立していない新入生などにとっては、同級生や先生との交流も同じく大切です。こうした見えないニーズには別途ケアが必要でしょう」(栗谷先生)

 

 

1.2 ライブ配信型

 

sec

 

ライブ配信型授業とは、受講者に向け、先生がリアルタイムに映像を配信する形式です。カッションやグループワークに適したスタイルで、一部のオンライン会議ツールには参加者をグループ分けする機能が備わっており、栗谷先生もよく活用しているそうです。

 

 

メリット:

 

・対面授業と同じスケジュールで学べるので、学習リズムを整えやすい

・学生同士が顔を合わせることができ、一体感が生まれやすい

・学生同士で、対等な議論を行う雰囲気が作りやすい

・先生は、動画の編集作業が不要になる

 

 

デメリット:

 

・参加人数が多い授業では、受け身の学生が出てくる可能性もある

・コメントを拾うなど、学生とインタラクション(相互交流)する工夫が必要

・長時間の視聴になると、受講者の負担が大きい

 

 

「ライブ配信でディスカッションをすると、円座する感覚というのか、全員が対等にYes1No2

 

 

1.3 2つのタイプを組み合わせた「ハイブリッド型」

 

Photoshopなどの画像ソフトや漫画制作用のソフトを使うと、トーン加工などの処理を手早く行うことができます

 

「オンデマンド型」「ライブ配信型」の2タイプを紹介しましたが、最近は目的に応じてこの2つを組み合わせる「ハイブリッド型」の授業も多くなっています。2つを組み合わせることで、オンデマンド配信の「漏れなく・繰り返し学べる」メリットを活用できる一方、「参加者のモチベーションが高めにくい」デメリットを軽減できるのです。

 

オンライン授業歴15年の栗谷先生は、さらに踏み込んだ「ハイブリッド型」を活用されているそう。

 

「たとえば基礎知識を自宅で学習し、授業では応用問題やスキル実践に取り組む『反転学習』も広義のハイブリッド型ですし、私が2013年から取り組んでいる『ブレンデッド・ラーニング』(授業の一部にオンデマンド教材を取り入れる学習スタイル)もハイブリッド型と言えます。今後、オンライン授業が浸透し、先生・学生双方のICTリテラシーが高まれば、さらに多様なハイブリッド型授業が生まれるでしょう」(栗谷先生)

 

Afterコロナの世界には、学習者のニーズに合わせて多様な学び方を選べる時代がやってくるのかもしれません。

 

 

2. オンライン授業を円滑に行うには

 

 

上手に活用すれば学習効率を高めてくれる一方で、受動的に「流し見」する学生も出てきがちなオンライン授業。少しでも学生の没入度を高め、学習効率を上げるにはどのような工夫をすればよいでしょうか。

オンライン授業における話し方や表情といった立ち振る舞いと、時間配分のポイントを先生に伺いました。

 

 

2.1 基本は普段通り、でも表情は大きめに

 

漫画家の仕事場の一例。デジタル制作のため、正面の大きなタブレット画面を使って、ラフから下描き、ペン入れ、トーン加工などすべての作業を行ないます。右手のPCモニタは調べものや資料の表示に使用

 

栗谷先生によると、オンライン授業に慣れていない先生はゆっくり・丁寧に話そうと意識すると言います。しかし、ときにはそれが逆効果になってしまうケースもあるそう。

「丁寧に話しすぎると学生は眠くなってしまいます。分からないところは巻き戻してもらえばよいので、いつも通りのスピードで話しても問題ありません。私は事前録画した授業でも言い間違いやソフトウェアの操作ミスを編集でカットせず、あえて残すことも。そのほうが動画に『ライブ感』が出て学生の意識を惹きつけやすいんです」(栗谷先生)

加えて、意識したいのは「笑顔」。

 

「普段は学生の表情や反応を見ながら授業を行いますが、オンライン授業では目の前に学生がいないので表情が硬くなりやすい。オンライン授業での表情づくりはオーバーなくらいでちょうどよいと思います」(栗谷先生)

基本は「普段通り」を意識しつつ、リアクションは大きめに。慣れないうちは難しいですが、画面の向こうにはいつもと変わらず学生がいると考え肩の力を抜いて臨むのがよさそうです。

 

 

2.2 動画授業=「手抜き」ではない

 

 

フカキショウコさんが手がけた仕事

 

 

オンライン授業をメインに受講している学生がよく口にするのが「疲れる」という声です。く注意が分散する対面授業と違

 

 

業料使と考

 

すの

 

 

3. オンライン授業で使用する資料のポイント

 

 

続いて、オンライン授業で使用する資料作成のポイントについて学びましょう。

 

 

3.1 アナログ/デジタルは学生側に選択権を

 

 

使

 

みに

 

 

 

3.2 授業動画は4パターンに分けられる

 

 

4

 

・教室での講義をそのまま撮影する動画

 

手間・没入度:★☆☆☆(比較的手軽に作成できるが、学生の興味を惹きづらいかも)

 

を設ICTのあ調

 

・スライドや操作画面にナレーションをつけた、静的な動画

 

手間・没入度:★★☆☆(やや手軽に作成できる。学生の没入度はそれなり)

 

の姿

調

 

 

 

フカキさんの資料の一部。西洋や東洋の服飾雑誌が多数あり、銃の模型も(写真上に)

 

・手書き動作など、動きを伴う動画

手間・没入度:★★★☆(やや作成に時間がかかるが、学生の没入度は上がる)

 

先生がデジタル黒板にペンで書き込んだり、プログラムのコードを打ち込んだりしながら授業を行うタイプです。上で紹介した「スライド中心の授業」と似たスタイルですが、画面上に動きがあることでライブ授業のような感覚を与えられるのがポイントです。

 

先生のペンが動いたり、コードが徐々に書かれていったり、と画面に動きがあるため、学生の集中力を保ちやすいのがメリットです。栗谷先生曰く、スライド中心の静的な動画に慣れてきたらぜひチャレンジしてほしいとのこと。「たとえば私は、文章の一部を空白にしておいて、答えをペンで書き込みながら説明しています。ちょっと動きがあるだけでも学生の注目度は格段に上がります」(栗谷先生)

 

・画面の一部に先生が表示されている動画

手間・没入度:★★★★(かなりのスキルを要するが、対面以上の価値を生み出せるかも)

 

もっとも手間がかかる代わりに、授業への没入度も抜群なのがこのタイプ。授業のスライドを表示し、そこに先生の姿をクロマキー合成する方法などを用いることで、先生を画面上に映し出しながら授業を進める方法です。

 

まさに次世代の授業スタイル! なインパクトはもちろん、先生のジェスチャーや表情を見ながら授業を受けられるため、単調になりにくいのがこのスタイル。先生をひとり占めしているような感覚で受講でき、対面授業以上に濃密な印象を残すことも可能です。

 

その分スキルと手間が必要になるのがネックですが、わざわざ合成技術を使わなくても、「オンライン会議ツール」を使えば似たような動画を簡単に作成できるそう。

 

フカキさんの資料の一部。西洋や東洋の服飾雑誌が多数あり、銃の模型も(写真上に)

 

気になるその方法とは、オンライン会議ツールの「画面共有」と「録画」機能を使うもの。「画面共有」機能とは発言者の手元のウィンドウ(画面)を他の参加者に見せる機能で、会議中に自分のPCの画面上に表示した参考資料を皆に見てもらうために使われます。

ポイントは、「画面共有」中の発言者(先生)の姿は、小さなウィンドウとなって参考資料を表示した画面の端に表示される、ということ。この特徴を利用して、授業のスライドを「画面共有」で映し出しながら授業をすれば、バラエティ番組の「ワイプ」のように、「スライドの一部に先生の姿が表示されている」状態になるわけです。

 

「オンライン会議ツールにはミーティングを録画する機能が備わっています。先生がひとりでミーティングルームを作成し、『画面共有』をしながら授業をする姿を録画しておくだけで、ライブ感のある授業動画が簡単に作成できます」(栗谷先生)

 

現場の先生の中には「後期の授業もできればオンラインで」と言われ、「このやり方でよいのだろうか」と不安なままオンライン授業を実施されている方も多いでしょう。初めから完璧な動画を作ろうと気負いすぎず、便利なツールを活用しながらストレスの少ない授業方法を模索してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

4. 栗谷先生も愛用!Adobe Sparkの魅力とは

 

 

オンライン授業を実施する先生方からよく聞かれる「資料が単調になりがち」という悩み。紙に印刷する資料は、コストの関係からテキスト中心の白黒印刷が主流です。一方でデジタル資料はデザインもカラーも自由自在。デザインがこちらに委ねられているからこそ「なんだかしっくりこない」「手間をかけた割に見やすくない」とモヤモヤする方が多いのです。

 

そんな方におすすめしたいのが「Adobe Spark」。グラフィックはもちろん、Webページやショートビデオが簡単に作れるデザインツールです。栗谷先生はこう話します。

 

「Sparkの魅力はなんといっても使いやすさ。私は高校生向けの授業で使うことが多いのですが、10分〜15分ほど説明するだけですぐに制作に入れます。用意されているテンプレートも優秀で『デザインの4原則』がしっかりと守られている。デザインの知識がない方でも見やすい資料が簡単に作れると思いますよ」(栗谷先生)

 

Adobe SparkWeb(iOS/Android*)

 

*Spark Page、Spark VideoはiOSのみ

 

 

5.授業のオンライン化で新しい教育が始まる

 

フカキさんの資料の一部。西洋や東洋の服飾雑誌が多数あり、銃の模型も(写真上に)

 

 

新型コロナウイルスは学校での学びのスタイルを大きく変えようとしています。過渡期である今は負担を感じる先生方も少なくないでしょう。しかし、オンライン授業の特徴を正しく知って使いこなせば、学生は自分のペースで確かな知識を身につけることができます。

 

魅力的な授業づくりには、オンラインに最適化した資料作成が必須。デジタル時代の教育シーンに”一段上”のデザインツールを取り入れてみませんか。

 

 

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取材協力:栗谷幸助先生

デジタルハリウッド大学 デジタルハリウッド大学院 准教授。デジタルハリウッド専任講師。NPO法人 iTeachers Academy理事。著書に『デジハリ・デザインスクール』シリーズ各種(共著、技術評論社)、『初心者からちゃんとしたプロになるWebデザイン基礎入門』(共著、MdNコーポレーション)などがある。

 

(執筆:夏野かおる 編集:ノオト)

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