01. 人物のトーンを調整する(1/2)
Photoshopで「jinbutsu_3.jpg」を開きましょう。「選択範囲>被写体を選択」をクリックします。人物だけが選択されている状態になります。「ウィンドウ>レイヤー」を選択し、レイヤーパネルを表示します。
01. 人物のトーンを調整する(2/2)
レイヤーパネル下部「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンから「トーンカーブ」をクリックし、「トーンカーブ1」のレイヤーを作成します。現在選択されている人物だけに効果がかかります。トーンカーブのプロパティパネルから、カーブの中心を上にドラッグし、入力が112、出力が135になるよう調整します。
02. 背景の色調を調整する(1/2)
先ほど作成したレイヤー「トーンカーブ1」をつかみます。レイヤーパネル下部の「新規レイヤーを作成」ボタンにドラッグ&ドロップし、調整レイヤーを複製します。「トーンカーブ1のコピー」を選択し、「イメージ>色調補正>階調の反転(Mac:⌘+I、Windows:Ctrl+I)」をおこないます。人物のマスクが反転し、背景のマスクができます。
02. 背景の色調を調整する(2/2)
今回は緑の色味に寄っていたので、ニュートラルな色に補正していきます。「トーンカーブ1のコピー」を選択し、レイヤーサムネールをクリックしましょう。トーンカーブのプロパティパネルから「RGB>グリーン」を選択します。入力が135、出力が119になるように、カーブの中心を下にドラッグして調整します。同様に「レッド」も入力を135、出力を125に抑えます。「RGB」に戻り、入力を111、出力を148に最終調整しましょう。ナチュラルな背景に仕上がりました。
03. 服の色を合わせる(1/3)
服の手前部分だけが明るくてバランスが悪いため、該当箇所を暗くするグラデーションマスクを作成していきます。レイヤーパネル下部「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンから「トーンカーブ」をクリックし、「トーンカーブ2」のレイヤーを作成します。レイヤーサムネールを選択しましょう。トーンカーブのプロパティパネルから、カーブの中心を下にドラッグし、入力を141、出力を87に変更し 暗く補正します。この時点では全体が暗い状態です。
03. 服の色を合わせる(2/3)
「トーンカーブ2」のレイヤーマスクサムネールを選択します。
ツールパネルの「グラデーションツール」をクリックし、画面左上の「円形グラデーション」を選びます。オプションバーの左が白、右が黒であることを確認します。逆の場合は、オプションバーの「逆方向」にチェックを入れるか、ツールパネルにある描画色/背景色を入れ替えてください。
03. 服の色を合わせる(3/3)
暗くしたい袖の部分を起点に、色を馴染ませたい服の部分へ数回ドラッグします。効果を確かめてみましょう。レイヤーパネルで「トーンカーブ2」の目のマークをオン/オフで、レイヤーを表示/非表示にできます。洋服の他の部分との色の差が少なくなり、まとまりができたことが分かります。
04. 顔の部分調整をする(1/3)
レイヤーパネル下部「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンから「トーンカーブ」をクリックし、「トーンカーブ3」のレイヤーを作成します。 レイヤーサムネールを選択しましょう。トーンカーブのプロパティパネルから、カーブの中心を上にドラッグし、入力を117、出力を143に変更し、全体を明るくしていきます。
04. 顔の部分調整をする(2/3)
次に、「トーンカーブ3」のレイヤーマスクサムネールを選択し、黒く塗りつぶします。ショートカットキーについて、ツールバーの描画色が黒であれば、Mac:Option+delete|Windows:Alt+delete。背景色が黒であればMac:⌘+delete|Windows:Ctrl+deleteが使えます。
04. 顔の部分調整をする(3/3)
描画色を白色にし、ツールパネルからブラシツールを選択します。ボケ味のある直径75~110pxほどの大きめのブラシを選び、不透明度を10%にしましょう。明るくしたい箇所をなぞります。ここでは主に頬、手、腕をなぞっていきます。レイヤーを非表示/表示にして効果を確かめましょう。影があると顔が暗く見えてしまうため、このように明るくする工程が大切です。
05. 服の色を変える(1/2)
ツールパネルから「クイック選択ツール」を選び、洋服だけを慎重に選択します。髪などの不要な部分を選択してしまった場合は、Mac:Option|Windows:Altを押しながら慎重にドラッグして外します。点線が残った場合は、Mac:Option+ドラッグ|Windows:Alt+ドラッグで選択範囲を外します。
05. 服の色を変える(2/2)
レイヤーパネル下部「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンから「色相・彩度」を選んで、「色相・彩度1」のレイヤーを作成します。レイヤーマスクをクリックします。プロパティパネルから「色相」のスライダーを動かして色を変えてみましょう。今回は+134に設定しました。
06. ニューラルフィルターで表情を変える
表情を柔らかくしていきます。レイヤーパネルで「背景レイヤー」を選択します。「フィルター>ニューラルフィルター」をクリックして、「スマートポートレート」をONにしましょう。「笑顔」のスライダを増やすとにこやかになります。今回は+10に設定しました。「OK」を押すと適用されます。大幅に値を変えると顔が変わってしまうので、微調整する程度にとどめておきましょう。 「レイヤー1」の目のマークをオン/オフにし、効果を確かめてみましょう。
その他のチュートリアル
fumiamiさんの写真編集テクニックの続きをご覧ください。
ファッションブランド「jumelle | ジュメロ」CEO/
インフルエンサー
fumiami
人気ファッションブランド「jumelle|ジュメロ」を運営する双子のインフルエンサー。ファッション・メイク・ライフスタイルを中心に投稿。学生のときに始めたモデルの活動を通して、2人でファッションブランドを立ち上げる。ブランドは現在、SNSとオンラインショップを中心に販売しており、写真の編集も自ら手がける。
「自分が被写体になるときって、こうしておけばよかったなって後悔することが結構あるんです。あとから編集で修正できるのは気持ちが楽ですね。」