デザインのいろは
Creative Cloudでチラシやカード、webバナーや販促品を作る前に、まずはデザインの基本をしっかりと理解することで、より魅力的なものを作ることができます。

このページはデザインをこれから学びたいという方、デザイナーではないけど、目の引くチラシや販促物を作りたいという方、初心者っぽいデザインから抜け出せなく悩んでいる方におすすめです。人気書籍『なるほどデザイン』著者・筒井美希さんがデザイン初心者にわかりやすくまとめたデザイン入門ページとなります。
 
筒井美紀

わたしが生まれて初めてアドビ製品に触れたのは、高校生のとき。デザイン専門学校の体験授業の最中でした。Macintoshがずらりと並ぶ教室にワクワクし、Photoshopでフィルターを片っ端から試して遊んでいたわたしに、教えてくれていた先輩学生がひとこと、アドバイスをくれました。


「ソフトウェアの機能はいっぱいあるけど、実際にすべてを使うわけじゃない。ツールだけを覚えてもデザインができるようにはならないんだよ」。


あえてこのような思い出からお話させていただいたのには、理由があります。わたしがデザインを志した当時は、今ほどデザインツールは身近ではありませんでした。コンピュータ、ソフトウェア、フォント、素材、何もかもが買い切りの選択肢しかなく、高額でなかなか手が届かない存在。


でも現代では、なにかをつくるために必要な初期費用が大幅に下がっています。ソフトウェアやフォントも1ヶ月から手軽にライセンス契約ができるし、インターネットの広がりによって、国内外問わず高品質な素材が安価に、もしくは無償で手に入るようになりました。


けれど、ここで冒頭のシーンに戻りましょう。残念ながら
「ツールだけを覚えてもデザインができるようにはならない」のです。

高機能なツールや品質の良い素材が手に入っても、それを使いこなすことができなければ意味がありません。

料理に例えるならば、プロレベルの料理道具と高品質な食材が揃っていても、料理をする人に基本的な技術や知識がなければ、おいしい料理はできないのと同じ。むしろ手軽に素材が手に入って選択肢が簡単に増やせるからこそ、かえってデザインの難易度が高くなるという一面もあるのかもしれません。

デザインが身近になったからこそ、「基本」がますます重要です。方針の整理や、制作の進め方。デザインがなんかイマイチになってしまう原因とその対処法。デザインを取り巻く環境から考えるということについて。

この連載では「ソフトウェアの使い方ではなく」デザインをするために必要な「基本的な考え方」についてご紹介します!