第3回 視聴者の⼼を動かすプレゼンテーションとは

クリエイティブなビジネス文書を作るためのヒント

このコラムでは、「クリエイティブなビジネス⽂書を作るためのヒント」と題して、第1 回⽬では顧客をその気にさせる「提案書」、第2 回⽬では上司や関係者を納得させる「企画書」の作り⽅についてお伝えしてきました。

 

最終回となる第3 回⽬は、これまでの「提案」「企画」を経て開発された⾃社製品を、今度はより多くの⼈に認知させ、購買につなげるための「プレゼンテーション」について考えていきたいと思います。

伝える⼒をアップさせる、3 つの「V」

プレゼンテーションをおこなう上で多くの⼈が参考にしているアプローチに、「メラビアンの法則」というものがあります。⽶国の⼼理学者 アルバート‧メラビアン⽒が発表したもので、「Verbal= ⾔語情報」 「Vocal= 聴覚情報」「Visual=視覚情報」の頭⽂字をとって「3V の法則」とも呼ばれています。

 

この法則では、コミュニケーションにおいて話し⼿が聞き⼿に与える影響は、「⾔葉や⽂章などの⾔語情報 が7%」「声のトーンや⼝調などの聴覚情報が38%」「⾒た⽬などの視覚情報が55%」の割合になると説いています。

これまで失敗した提案を振り返ってみて

これは単に「⾔葉や⽂章よりも⾒た⽬が重要」というわけではありません。いくら内容が良くても、話し⽅ や⾒た⽬の雰囲気にも気を配らないと、聞き⼿の⼼理によって間違った受け取り⽅をされる可能性があると いうことを⽰唆しています。裏を返せば、内容、話し⽅、⾒た⽬が合致することで、情報をより正確に、よ り印象的に伝えることができるのです。

 

例えば、製品のメリットを訴求する場⾯で、⻑い⽂章を暗い表情でただ読み上げるだけでは、その良さは伝わりにくくなります。課題を提⽰する場⾯では少し苦悶の表情で訴えかけたり、解決策を訴求する場⾯では明るい表情で声のトーンを⾼めたりすることで、解決前と解決後の差がより明確に伝わります。さらに、効果を⽰すグラフや状況写真などを⾒せると、より聞き⼿の印象に残りやすくなるでしょう。

1. 課題の提起

この法則から、⾔語、聴覚、視覚の3つのVにうったえることで、情報がより正確に、より印象的に伝わるこ とがわかりました。しかし昨今では、新型コロナウイルスの影響でセミナーやイベントを開催することが困 難になり、またテレワークの導⼊が進んだことにより、顧客や上司の前で直接プレゼンテーションをおこな う機会も激減しています。

 

そこで注⽬されてきたのが、動画によるプレゼンテーションです。動画には3つのVを全て含めることができるので、⼈前でおこなうプレゼンテーションと同様の効果を、遠隔からでも再現することができます。オンラインセミナー、オンラインイベント、オンライン会議などが急速に普及しているのも、この「動画を共有する」という点にあると思います。

 

なぜ今、動画が注⽬されているのか

プレゼンテーションだけでなく、企業のマーケティング活動などにも動画が幅広く利⽤されるようになりました。なぜ今、動画が注⽬されているのか、その理由や背景について上げてみましょう。

 

圧倒的な情報量

 

動画の持つ最⼤のメリットは、なんといっても情報量の多さです。動画で伝わる情報量は、写真の5,000 倍にもなると⾔われています。1 分間の動画を⽂字情報に換算すると約180万⽂字、Webページだと3,600ペ ージ分の情報量に匹敵します。プレゼンテーションという限られた時間の中で、より多くの情報をより早く、より正確に伝えるのに、動画は最適な⼿段といえます。

1. 課題の提起

⼿軽に動画撮影できる時代

 

ひと昔前は、動画の撮影というと⾼価な機材と⾼度な技術が必要という印象がありましたが、現在では⼀般向けのデジタルカメラやスマートフォンでも⼗分にクオリティの⾼い動画を撮影できるようになりました。 製品の操作⽅法やスピーカーが話している様⼦などを撮影する際、よほどのクオリティを求めないのであれ ば、わざわざコストをかけて外注しなくても、⾝近にあるカメラと数⼈の社内スタッフだけで⼗分に対応で きるでしょう。

1. 課題の提起

動画視聴環境の変化

4G(第4世代移動通信システム)が登場して以来、スマートフォンでの動画視聴は⽇常的なものになりました。2020年には次世代の5Gによるサービスが開始され、4Gに⽐べて約10倍以上のデータ通信速度が期待できるといわれています。今後もインターネット動画の視聴数は間違いなく増加の⼀途をたどるでしょう。

 

ある調査によると* 、2019年の⽇本の総広告費(6兆9,381億円)のうち、インターネット広告媒体費が30.3%(2兆1,048億円)を占めており、その中でも動画広告が全体の約20%(3,184億円)を占めるまでに 成⻑しました。2020年には前年⽐113.0%の3,597億円になると予測されています。企業の広告やマーケティ ング施策において、いよいよ動画は避けて通れないものになります。

 

*電通グループ4社が実施した「2019年 ⽇本の広告費」調査結果より
 

進むプレゼンのオンライン化

ニューノーマルな時代に⼊り、セミナーやイベントのオンライン化もますます進むでしょう。対⾯での密接なコミュニケーションが減っていくのは少し寂しい気もしますが、考え⽅を変えれば、会場に⾜を運べない⼈、あるいはこれまで全く接触のなかった⼈など、より多くの⼈にリーチできるチャンスでもあります。

 

プレゼン動画は⾃社のWebサイトに埋め込んだり、YouTubeやSNSに⼿軽にアップロードしたりもできるので、プレゼンテーション後も様々な⽤途に活⽤できます。SNSにおける情報伝達の速度と拡散性は周知の通り。動画とSNSを上⼿に活⽤することで、会社や製品の認知度向上、ひいては未開拓ゾーンの新規顧客獲得が⾒込めます。

4. 採用後のメリット

プレゼン動画は編集で決まる

プレゼン動画を制作する上で必ずやらなければならないこと、それが「動画編集」です。今やスマートフォ ンでも⼿軽に動画が撮れるようになりましたが、撮ったままの動画では間延びしてしまい、要点が伝わらな い退屈なものになりがちです。プレゼン動画の良し悪しは、この編集にかかっています。ここからは、動画編集アプリの選び⽅と、プレゼン動画を制作する上での⼤切なポイントをいくつかご紹介します。

初⼼者におすすめの動画編集アプリ

今は誰でも動画編集ができる時代。初⼼者向けの⼿軽に使えるものから本格的なプロフェッショナル仕様のものまで、様々な動画編集アプリがあります。⽬的や⽤途を明確にし、⽬指すクオリティや⾃分のスキルに合ったものを選んでみましょう。

 

スマートフォンで動画を撮影し、編集は初⼼者という⼈には、Adobe Premiere Rushをお勧めします。 Rushは、スマートフォンで撮影した動画を、そのままスマートフォンで編集し、SNSなどに直接投稿することができるアプリ。スマートフォンだけで利⽤するなら無料です。無料とはいえ、プレゼン動画を作成するには⼗分な機能とクオリティを備えています。

 

また有料版を購⼊すると、スマートフォン、タブレット、PCのどのデバイスでも使⽤することができ、撮影後にその場で⼤まかな編集をおこなって、後からPCで細かく仕上げるといった使い⽅も可能です。

 

写真はまず見た目が勝負

カット編集でテンポ良く

動画編集でまず⼤切なのは、カット編集です。動画の撮影は写真と違って、要らないシーンもたくさん⼊っ てきます。そうした不要な部分を切り取って、必要な部分だけをテンポ良くつないでいくことが重要です。 このカット編集だけで、⾒ていて飽きない、要点が的確に伝わる動画になります。

 

カット編集は、Premiere Rushに備わっている「タイムライン」を使っておこないます。不要な部分の始め と終わりの位置を選択し、削除するだけです。削除した部分は後から戻せるので、ためらわず思い切って試 してみましょう。

その写真で何を伝えたいか

印象に残るタイトルとテロップ

プレゼン動画で次に⼤切なのが、タイトルやテロップなどの⽂字情報。3Vの法則の「Verbal=⾔語情報」 に当たる部分です。PowerPointなどで作成したスライドを⽂字ごと動画内に取り込むケースもみられますが、できれば⽂字は動画編集アプリ上で作成することをお勧めします。後から⽂字のサイズや⾊などを変更したくなった時でも編集がしやすく、表⽰するタイミングなども細かくコントロールできます。

 

また、⽂字にアニメーションを設定して、より印象的に表現することも可能です。Premiere Rushにはあらかじめデザインとアニメーションが設定されたタイトルテンプレートが⽤意されているので、専⾨的なスキルは不要です。

 

⾳声でより伝わりやすく

プレゼン動画のメリットは⾳声、つまり「Vocal=聴覚情報」の要素も含められることです。ナレーションを⼊れることで、⾒る側は画⾯の⽂字を追う必要がなくなり、映像に集中できます。また、スピーカーの⼝調や声のトーンに変化をつけることで、強調したいポイントをわかりやすく伝えることができます。

 

またPremiere Rushでは、解説動画などでよく⾒る、メインの解説映像の⼿前に⼩さく解説者の顔を表⽰させる「ピクチャーインピクチャー」という動画を作成することもできます。これにより、スピーカーの声だけでなく、顔の表情やジェスチャーといった「Visual=視覚情報」の要素を含めた表現も可能です。

 

絵は文字より情報を語る

改めてクリエイティブについて考える

時代の変化とともに、プレゼンテーションの⽅法も多様化しています。今回は、動画を活⽤したプレゼンテ ーションについてご紹介しましたが、今やVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の技術を駆使したプレゼンテーションなども⾒られるようになりました。このような今までにない表現を⽣み出すには、技術の進歩はもちろんですが、⼈が持つクリエイティビティが今後ますます重要になっていくでしょう。

 

これまで3回にわたって、クリエイティブなビジネス⽂書やプレゼンテーションの作り⽅をお伝えしてきま した。クリエイティブとは、単に⾒栄えの良いものを作ることではありません。どうすればより伝わりやすくなるのか、どうすればもっと印象に残るものになるのか、それを考え、カタチにしていくことが、「クリエイティブ」といえるのではないでしょうか。

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