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YouTubeで閲覧数を増やすためのサムネイルの作り方

YouTubeにおけるサムネイルは、タイトルと並んで視聴者が動画を見るかどうかを判断する大切な要素です。ですから、YouTubeにアップした動画がどれほど良い動画でも、視聴者が興味を持てないサムネイルになっていたら見てもらえないかもしれません。

ここでは、YouTubeで「動画集客チャンネル」を運営する「さかいよしただ」さんによる、サムネイルをカスタマイズする理由やカスタム サムネイルの登録方法のほか、カスタム サムネイルの作り方や注意点など、YouTubeで閲覧数を増やすサムネイルを作るノウハウをご紹介しましょう。

目次

YouTubeのサムネイルに必要なこと

カスタムサムネイルを登録するためには?

視聴者に興味を持たせるサムネイルはどう作る?

サムネイルに使う画像を選ぶ際の注意点

サムネイルに文字を入れる場合の注意点

サムネイルをカスタマイズして視聴者を増やそう

YouTubeのサムネイルに必要なこと

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視聴者がYouTubeで動画を見る際、表示されている動画のタイトルとサムネイルが、動画を見るかどうかの決め手になることがあります。特にサムネイルは、視覚的に動画の内容を訴求できるので、視聴者にとって重要な判断基準のひとつです。

YouTubeには、動画をアップロードすれば、動画の中からワンシーンを抜き出してサムネイルとして利用できる「自動サムネイル」という機能があります。ですが、YouTubeでは、サムネイルを自由な画像に設定できる「カスタム サムネイル」が多く見られます。見栄えが良く、クオリティの高いカスタム サムネイルが多いので、自動サムネイルでは動画の内容を十分に訴求できなくなっています。

例えば、視聴者が「卵焼き 作り方」で検索した場合、多くのサムネイルが画面に表示されます。そのサムネイルの中で、おいしそうな卵焼きのアップをメインとして作り込まれたカスタム サムネイルと、動画のワンシーンから切り出された自動サムネイルでは、カスタム サムネイルのほうが、動画の内容がより視聴者に伝わりやすくなります。ですから、投稿した動画を視聴してもらうためには、Adobe Photoshopなどで作った、オリジナルのサムネイルを登録するようにしましょう。

カスタムサムネイルを登録するためには?

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サムネイル作成に適したソフトウェアを用意する

カスタム サムネイルを作るには、サムネイルの作成に適したソフトウェアが必要です。作りたいカスタム サムネイルによって、どのようなソフトウェアが適しているかが異なります。

・Adobe Premiere Pro

動画編集にAdobe Premiere Proを使っているのであれば、写真の加工やイラスト作成に特化したソフトウェアを準備しなくても、サムネイルを作成できます。サムネイルに使いたい人物や物などを動画で撮影し、動画を編集するときと同じフローで、写真を合成したり文字を入れたりして、最後にその画像をキャプチャします。

・Adobe Photoshop

YouTubeで目立つサムネイルを作成するのであれば、Adobe Photoshopを使う方法もあります。Photoshopは、写真の色調調整をはじめ、写真から必要な部分を切り抜く、文字に影をつけるといったエフェクトをかけることができるため、それらを合成してサムネイルを作れるのです。

YouTubeのサムネイルのルールを知る

カスタム サムネイルをYouTubeに登録するには、いくつか注意点があります。YouTubeにカスタムサムネイルを登録する際のルールについてご説明します。(2021年12月現在)

・画像サイズと解像度に注意する

YouTubeのサムネイルに使用できる画像にはいくつか条件があります。登録されたカスタムサムネイルが、YouTubeの推奨する画像サイズではなかった場合、自動でリサイズされてしまいます。

カスタムサムネイルをきれいに表示させるためにも、解像度、ファイル形式、画像サイズ、アスペクト比が適切なものを作成しましょう。

・コミュニティ ガイドラインを守る

カスタムサムネイルを登録する際には、そのカスタムサムネイルがYouTubeのコミュニティ ガイドラインを順守しているかどうかにも注意が必要です。

YouTubeのコミュニティ ガイドラインは、動画だけでなくサムネイルにも適用されるため、サムネイルに過激な画像や暴力的な言葉があれば、AIが違反として検出します。カスタム サムネイルを作成する前にコミュニティ ガイドラインを一読し、違反のないように注意してください。

また、違反していなくても、違反と捉えられてしまうこともあります。例えば、皮膚疾患についての動画で、治療痕の画像をサムネイルに使用したら、AIに違反画像と判断されてしまったという例もありました。このような誤認識の場合は、YouTubeに申請することで、人間の目で事実確認し、違反を解除してもらうことが可能です。

YouTube Studioでカスタムサムネイルを有効にする

Photoshopなどで作ったカスタムサムネイルを使用するには、動画を投稿する際に、カスタムサムネイルを有効にする必要があります。

カスタムサムネイルを有効にするには、YouTubeアカウントの確認が必要です。そのために携帯電話での認証作業を行うことが必要です。その設定は、YouTubeで動画を投稿する際のページである、YouTubeStudioから行います。手順は下記のとおりです(YouTubeヘルプの「YouTubeアカウントの確認」より)。

<カスタム サムネイルを有効にする方法>

1. YouTube Studio左側のメニューから「設定」を選びます。

2. 「設定」ウィンドウから「チャンネル」→「機能の利用資格」を選びます。

3. 「スマートフォンによる確認が必要な機能」欄の左側にあるナビゲーションボタンを押します。

4. 「電話番号を確認」ボタンを押し、指示に従って電話番号の確認を終えます。

5. 「機能の利用資格」で「スマートフォンによる確認が必要な機能」が有効になっていたら完了です。

視聴者に興味を持たせるサムネイルはどう作る?

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どのようなサムネイルを作れば視聴者が興味を持ち、動画を見てくれるのでしょうか。続いては、視聴者に訴求できるサムネイルを作るための考え方やノウハウを、7つご紹介します。

1 同ジャンルで人気のあるチャンネルを参考にする

「これをやれば視聴者が絶対に興味を持つ」、または「視聴回数が伸びる」という正解はありません。動画のジャンルや内容、視聴者層によって、最適なサムネイルが変わってくるからです。自分がいいと思うサムネイルよりも、視聴者が求めるサムネイルであることが大切です。

ですから、動画の内容に合っていれば、画像に文字だけでも多くの視聴者に見てもらえることもあります。どのようなサムネイルが自分のチャンネルに合っているのかを調べるためには、同ジャンルで人気のあるチャンネルを見て、どのようなサムネイルが人気なのか、傾向を見いだすといいでしょう。

2 サムネイルとタイトルを考えてから動画の内容を考える

サムネイルは、動画撮影前に作るという方法もあります。通常は、動画を完成させてからサムネイルを作るというパターンが多いですが、視聴の流れを考えると「サムネイル」→「タイトル」→「動画」になります。動画に合わせてサムネイルを作るのではなく、視聴者が興味を持つと思われるサムネイルやタイトルを決めてから動画を制作するという考え方です。

実際に、トップクラスのユーチューバーや構成作家は、まず、YouTubeのサムネイルとタイトルを決定してから動画の内容を考えることも多いようです。

3 人気動画のサムネイルの作り方をまねしてみる

多くの視聴者に興味を持ってもらえるような動画のサムネイルを作るには、人気動画のサムネイルをコピーしてみて、傾向を探るという方法もあります。実際に、この方法で作成したサムネイルをアップするのではなく、あくまでサムネイルの作り方を勉強するための作業です。この作業をすることで、人気動画のサムネイルで使用されている文字のサイズや画像の配置を把握できます。そうすれば、実際にカスタム サムネイルを作る際のレイアウトが理解でき、「Photoshopで文字のグラデーションはどうやってつければいいのか」「どういうフィルターを使えばいいのか」など、ソフトウェアの操作方法も知ることができます。

4 同じジャンルの雑誌を参考にする

人気動画以外で参考になるのは、自分が作っている動画と同じジャンルの雑誌です。雑誌はその分野を理解しているデザイナーがデザインしているわけですから、そうした雑誌を見ることで、そのジャンルを好きな人が求める色味や雰囲気などを知ることができます。また、サムネイルに載せるキャッチコピーの参考にもなります。

5 サムネイルの流行をチェックする

サムネイルの流行をチェックすることも大切です。例えば、ゲーム実況や日常生活を撮影したルーティン動画などでは、「四分割サムネイル」がよく使われています。これは、画面を分割することで、動画のストーリーを追うように作ることができるので、サムネイルでコンテンツの内容を見せると同時に、先が気になると思わせる効果があるのです。

自分が作る動画のジャンルでは、サムネイルの作り方にどのような傾向や流行があるのか、常に観察を続けることも、動画の閲覧数をアップさせる秘訣のひとつといえます。

6 サムネイルに統一感を持たせる

競争の激しいジャンルなどでは、自分のチャンネルの動画だとわかるデザインをサムネイルに取り入れることも必要です。例えば、段ボール作品を紹介するジャンルでは、どのチャンネルも作品画像がメインのサムネイルになってしまいがちです。そこで、青い服を着た作者がちらりと映り込むようにすることで、その人のチャンネルだと差別化でき、視聴者数が上がったという例もあります。

サムネイルに統一感を持たせることでほかのチャンネルと差別化し、リピーターを呼び込むことができるようになるのです。

7 キラーワードを入れる

キラーワードを入れることで、視聴者の興味を惹くことができます。例えば、料理系のチャンネルであれば、「◯分で作れる時短メニュー!」など、その動画を見ることで視聴者が何を得られるのかを端的に表す言葉を入れます。

サムネイルに必要なキラーワードは、同ジャンルの人気動画を参考にするといいでしょう。

サムネイルを作るポイントについては下記の記事で詳しく説明しています。

魅力的なYouTube動画サムネイルを作るポイント|Adobe

サムネイルに使う画像を選ぶ際の注意点

視聴者が動画に興味を持ってくれるようなサムネイルかどうかは、画像の選び方にも左右されます。続いては、サムネイルに使う画像の選び方についてご説明します。

インパクトのある画像を選ぶ

サムネイルに使う画像は、インパクトのあるものが望ましいでしょう。例えば、人物なら驚いている表情など、伝えたい動画の内容がわかる画像です。

そのためには、画像の構図などに注意するほか、解像度が十分な画像を選ぶ必要があります。

サムネイルでの顔出しには注意が必要

サムネイルに「顔出し」をした画像を使うかどうかの判断は、難しいところです。顔出しをすると視聴者に信用されやすいため、できるだけ顔出ししたほうがいいという意見もあります。そのため、弁護士や医師といった職業の人が運営しているチャンネルなどでは、顔出しをしているケースが多いようです。

ですが、一般の人の場合、顔出しをすることが逆効果になる場合もあります。大げさな表情を作る、意味ありげなポーズを上手にとるといったようなことができないと、トップユーチューバーたちのようにインパクトを与えることが難しいからです。

サムネイルに文字を入れる場合の注意点

サムネイルに文字を入れる場合は、文字数や動画のイメージに合わせることが重要です。また、文字を入れる場合、縦書きにするのも効果的です。サムネイルは一覧で縦に並ぶため、画面をスクロールさせたときに、文字が読みやすくなります。最後に、サムネイルに文字を入れる場合の注意点について見ていきましょう。

タイトルや説明文

文字を入れる場合は、最小限の文字数にし、文章にはしないほうがいいでしょう。文字数は15文字程度で1行に収めると、視聴者に伝わりやすくなります。

文字のフォント

フォントの選択も、チャンネルのイメージに合わせることが最優先です。どのフォントがチャンネルのイメージに合うかわからない場合、まずは見やすいフォントを選んでみてください。

文字の色

文字の色が背景に溶け込まないように注意しなければなりません。文字に縁をつけるなどの加工をして見やすくすることもできますが、その場合、文字のサイズによってはつぶれて見えなくなってしまうこともあります。スマートフォンなどで実際に表示して、確認することも必要です。

文字サイズ

文字サイズについては、読みやすい大きさにすることが大切です。文字の大きさを大きくすることで、インパクトを与えることもできます。文字サイズと文字数のバランスをとりましょう。

また、強調したい言葉の文字サイズだけを大きくしてインパクトを強める方法もあります。小さい文字と大きい文字のサイズの比率であるジャンプ率を高めることで、動画の内容をより伝えやすくすることが可能です。

言語表記

フォントの選択も、チャンネルのイメージに合わせることが最優先です。どのフォントがチャンネルのイメージに合うかわからない場合、まずは見やすいフォントを選んでみてください。

サムネイルをカスタマイズして視聴者を増やそう

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サムネイルをカスタマイズして視聴者を増やそう

誰でも簡単に始められるYouTubeだからこそ、閲覧数を増やすのは難しい面もあります。

こうすれば魅力的なサムネイルが作れて視聴者が増えるという正解はありませんが、さまざまな工夫を凝らして魅力的なサムネイルを作ってみてください。

(取材協力:さかいよしただ