「PDF資料をクライアントやチームメンバーに送る前に、ロックを外したい」
「PDFの内容を一部修正や追記したいのに、編集が制限されている」
このような場面で、ロックの解除方法がわからず作業が止まっていませんか?
PDFのパスワード保護は、セキュリティの観点から重要ですが、場合によっては解除が必要になることもあります。
この記事では、「Adobe Acrobat Pro」を使った解除方法をわかりやすく解説します。
Acrobat Proは、PDFを開発したアドビの公式ツールであり、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。
※当記事の情報は、2026年4月時点のものです。アプリケーションのバージョンにより、操作画面のUIや機能が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
PDFファイルのロック(パスワード保護)を解除する2つの方法
Acrobat Proを使ってPDFファイルのロックを解除する方法は、主に2つあります。
PDFに設定できるロックには、閲覧を制限する「閲覧パスワード」と、印刷・編集を制限する「権限パスワード」の2種類があり、解除したい内容によって適した解除方法が異なります。
1.すべてのロックを外したい場合⇒「PDFを保護」から一括解除する
PDFファイルに設定されたすべてのパスワードを一括で削除できます。
閲覧パスワードと権限パスワードのどちらかが設定されている場合や、2種類とも設定されている場合に両方外して「誰でも自由に使える状態」にしたいときに最短の方法です。
2.一部のロックを外したい場合⇒「文書のプロパティ」から個別に解除する
この方法では、閲覧パスワードと権限パスワードの両方が設定されている場合に、どちらか片方だけを解除するなど柔軟な設定が可能です。
例えば、「閲覧制限は残したまま、印刷だけは許可したい」といった一部だけ制限を変更したいときはこちらが便利です。
この2つの方法から、ご自身の目的に合ったものを選びましょう。
これから紹介する手順は、Adobe Acrobatのデスクトップアプリを使います。
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それではまず、PDFのロックを一括で解除する手順を解説します。
なお、PDFのロックを解除するには、そのPDFに設定されているパスワードが必要です。
もし、誰かから送られてきたPDFであれば、パスワードが別途共有されていないか確認しましょう。
【すべてのロックを外したい場合】「PDFを保護」から一括解除する
まずはAdobe Acrobatを起動します。
次に、「メニュー」(Macの場合は「ファイル」)>「開く」をクリックし、ロックを解除したいPDFファイルを選択してください。
閲覧パスワードが設定されている場合は、ファイルを選択後に「パスワード」のポップアップが表示されるので、パスワードを入力し「OK」をクリックしましょう。
PDFファイルが表示されたら、「すべてのツール」から「PDFを保護」を選択してください。
続いて、「セキュリティ設定を削除」をクリックします。
(※権限パスワードが設定されている場合は、「パスワード」のポップアップが表示されるので、パスワードを入力し「OK」をクリックしましょう。)
すると、「この文書からセキュリティを削除してよろしいですか?」という確認のポップアップが表示されるので、「OK」をクリックしましょう。
最後に、「メニュー」>「上書き保存」をクリックして、変更内容を保存してください。
これで、PDFに設定されているすべてのロックが解除されました。
【一部のロックを外したい場合】「文書のプロパティ」から個別に解除する
次に、PDFに閲覧パスワードと権限パスワードの両方が設定されている場合、どちらか一方のロックだけを解除する方法をご説明します。
まずはAdobe Acrobatを起動します。
次に、「メニュー」(Macの場合は「ファイル」)>「開く」をクリックし、ロックを解除したいPDFファイルを選択してください。
ファイルを選択後に、閲覧パスワードの入力が求められるので、パスワードを入力し「OK」をクリックしましょう。
PDFファイルが表示されたら、「メニュー」をクリックし「文書のプロパティ」を選びます。
すると、「文書のプロパティ」のダイアログボックスが表示されます。
続いて、「セキュリティ」タブに移動し、「設定を変更」をクリックしてください。
このとき、権限パスワードの入力が求められるので、パスワードを入力して「OK」をクリックしましょう。
セキュリティの設定画面が表示されたら、以下のように、解除したい方のパスワードのチェックを外してください。
■閲覧パスワードを解除したいとき
「文書を開くときにパスワードが必要」のチェックを外します。
■権限パスワードを解除したいとき
「文書の印刷および編集を制限(以下略)」のチェックを外します。
また、「印刷を許可」や「変更を許可」を使って、印刷のみ許可、編集のみ許可など、細かな設定もできます。
解除したいロックの種類を指定できたら、「OK」をクリックします。
すると「セキュリティ設定は、文書を保存して閉じるまで適用されません。」といったメッセージが表示されるため、「OK」をクリックしましょう。
「文書のプロパティ」のダイアログボックスも「OK」を押して閉じたら、「メニュー」>「上書き保存」をクリックして、パスワード設定の変更内容を保存します。
以上が、2つのロックを個別で解除する方法です。
PDFファイルのロックを解除できたら、そのまま内容を修正や追記したり、編集が済んだら再びパスワードを設定したいと考える方も多いのではないでしょうか?
そこで次の章では、そうした状況で役立つ「Acrobat Pro」の機能をご紹介します。
「Adobe Acrobat Pro」でPDFファイルのロック解除後の作業もスムーズに
PDFファイルのロックを解除した後、「そのまま内容を編集したい」や「再度ロックを設定したい」と思うこともあるでしょう。
「Adobe Acrobat Pro」には、ロック解除後にスムーズにこれらの作業を続けられる便利な機能が揃っています。
●PDFファイルを直接編集できる
ロック解除後、そのままPDFファイル内のテキストや画像の編集が可能です。
元データ(WordやPowerPointなど)が手元になくても、直接PDF上で編集できます。
●用途に応じてパスワードを設定できる
編集後のPDFファイルを再びパスワード保護したい場合も、Acrobat Proならカンタン。
Acrobat Proを使って設定できるパスワードには、以下の2種類があります。
1.閲覧パスワード
PDFを開く際にパスワードを求め、閲覧を制限します。
2.権限パスワード
印刷・編集・コピーなどの操作を制限し、内容の改変を防げます。
この2つのパスワードを用途によって使い分けることで、機密情報や個人データを安全に管理しましょう。
●墨消しで情報漏えいを防げる
ファイルをパスワード保護するだけでは、情報の安全性を十分に守ることはできません。
しかし、Acrobat Proの「墨消し」機能を使えば、他者に共有したくないPDFファイル内のテキストや画像を完全に削除可能。
見た目だけ隠すのではなく、データ自体を削除できるため、機密情報の意図しない漏えいを防げます。
関連:墨消し(黒塗り)でPDFのテキストや画像を簡単に削除する方法
この他にも、電子署名や複数ファイルを比較して差分を確認できる「ファイルを比較」など、ビジネスシーンで役立つ多彩な機能も利用できます。
Acrobat Proには7日間の無料お試し期間があるので、この機会にぜひお試しください。
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また、法人向けAcrobatを契約すると、専用のダッシュボード(Admin Console)が付与されます。このAdmin Consoleでは、ユーザーライセンスの一元管理が可能です。アカウントの作成・検索・更新・削除が自由に行えるほか、各メンバーの利用状況やストレージ容量の確認、共有機能へのアクセス制限もできます。
なお、以下の記事では、企業利用にオススメしたい「法人向けAdobe Acrobat」についてわかりやすく解説しています。
スッキリわかる!Adobe Acrobat個人版と法人版の違い
ここまで、「Adobe Acrobat Pro」の便利な機能を紹介してきました。
Acrobat Proを契約する前にPDF作業を効率化するツールを手軽に試してみたい方や、会社のルールでソフトをインストールできないという方には「Acrobat オンラインツール」もオススメです。
無料で使える「Acrobat オンラインツール」
https://main--dc--adobecom.aem.page/jp/dc-shared/fragments/roc/seo/business/acrobat-online-top
Acrobat オンラインツールは、ブラウザー上でPDFの編集や変換ができる無料ツールです。ソフトのインストールは不要で、インターネット環境があればどこからでもアクセスできます。PCはもちろん、スマホやタブレットからでも利用可能です。
Acrobat Proで使える機能のうち、PDFの保護(閲覧パスワードの設定)・編集(コメント)・変換・圧縮など、基本的な機能を回数制限付きで試すことが可能です。
セキュリティ面にも配慮されていて安全に使えるので、日々の業務にぜひお役立てください。
Acrobatオンラインツールをチェックしてみる
以下の記事ではAcrobat オンラインツールの詳しい情報を解説しています。
PDFファイルのロック解除に関するよくある質問(FAQ)
最後に、PDFファイルのロック解除に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
スマホでPDFファイルのロックは解除できますか?
いいえ、Acrobat Proを使ってPDFファイルのロックを解除するにはデスクトップ版のアプリを使う必要があります。
PDFのパスワードがわからない場合はどうすればいいですか?
PDFのロック解除には設定されたパスワードが必要です。
自分で設定した場合は、思い当たるパスワードを試してみましょう。
また、誰かから受け取ったPDFの場合は、パスワードが別途共有されていないか確認するか、作成者に問い合わせてみてください。
PDFファイルのロックを解除できない場合はどうすればいいですか?
ロックの解除ができない原因のひとつとして、入力した閲覧パスワードや権限パスワードが間違っていることが挙げられます。
正しく入力できているかもう一度確認してください。特に、全角・半角や大文字・小文字の区別に注意しましょう。
PDFファイルにパスワードを設定できないのはなぜですか?
PDFファイルが破損していると、正常にパスワードを設定できない場合があります。
その際は、Microsoft WordやExcelなどの元のファイルから再度PDFに変換することで解決できることがあります。
Acrobat オンラインツールの「PDF変換ツール」を使えば、ブラウザー上にファイルをアップロードするだけでカンタンに変換できるので、ぜひ試してみてください。
関連:PDFにパスワードを設定できない4つの原因と対処法【無料ツールも紹介】
(執筆:ウェブライダー)
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