カレッジレジュメを作成する
優れたレジュメの条件
レジュメとは、職歴、学歴、スキル、業績をまとめたリストです。カレッジレジュメはカレッジやインターンシップの申し込み、アルバイトやキャンパス内業務の求人に応募するときに利用できます。また卒業後も、在学中におこなったことの記録として利用できます。カレッジに申し込む高校生でも、大学院に申し込むカレッジ卒業生でも、職務経歴書は必要です。
優れたレジュメを作成するうえで重要な要素は、記載する情報とその配置デザインです。職務経歴書とカバーレターは、採用担当者や将来の雇用主に良い第一印象を与えるチャンスです。ほとんどの場合、学生は経験が多くはないため、カレッジレジュメは通常の職業上の職務経歴書とは少々異なります。経験不足に対抗するには、学業上の成果やカリキュラム外の活動など、他の利点や強みを強調できます。参加したコミュニティ奉仕活動を含めてもよいでしょう。
学生がレジュメに記載すべき項目
レジュメに記載すべき情報は、以下のレジュメセクションをガイドとして使いましょう。自分に当てはまらない場合は、自由に項目を追加したり、削除したりできます。職務経験がそれほどない場合は、ボランティアの経験やリーダーシップを発揮した経験を強調して組み立てましょう。
氏名と連絡先
氏名、メールアドレス、電話番号を、レジュメの最上部に記載します。自分のスキルや経験を示すことができるwebサイトやソーシャルメディアアカウントがあれば、そのリンクも入れておきましょう。採用担当者が連絡を取りやすくなり、自分についてより詳しく知ってもらうことができます。
職歴と業務経験
どのようなレジュメも、メインとなるのは職歴と業務経験のセクションです。インターンシップ、夏休みのアルバイト、さらには近所の子どものベビーシッターといった経験も内容に含め、自分の役割と責任について簡単な説明を記載しましょう。実際に自分がおこなったことを中心に、ポジティブでインパクトのある内容にします。その役割の中で得たプラスの成果や、長く続いている影響をアピールしましょう。
スキル
特定のカレッジプログラムや職種に応募する場合は、そのプログラムや職に適した候補者であることを伝えるために、関連するスキルについて記載します。コミュニケーション力が高い、人間関係作りに長けているといったソフトスキルでも、グラフィックデザインやプログラミングといった技術的スキルでも構いません。すべてリストしましょう。語学力について記載するのもよいでしょう。
リーダーシップ経験
経験不足で職歴が限られていても大丈夫です。代わりに、リーダーシップセクションで持っている能力を詳しく書きましょう。討論クラブの部長だったとか、生徒会役員の経験、また水泳チームのキャプテンを勤めたならば、大学入試管理部にとって知りたい情報です。それぞれのリーダーシップ経験で特別な役割や責任を担った場合は、忘れずに詳しく記載しましょう。
課外活動
スポーツ、アート、科学、音楽などの課外活動に参加したことがあれば記載しましょう。このセクションでは、自分が興味を持っていることや、その事柄にどのように取り組んでいるかを伝えることができます。課外活動に参加したということは、社会のルールや努力することの大切さ、責任感を、それだけの時間をかけて学んだということです。参加したクラブやチームのリストを、堂々とレジュメに記載しましょう。
ボランティア活動
コミュニティ奉仕活動について記載すると、自主性、共感能力、積極性があることをアピールできます。高齢者福祉施設での定期的なボランティア、地元のフードバンクの週末サポートなど、経験がある場合はカレッジレジュメに記載することを検討しましょう。
学歴
学歴も忘れずにレジュメに記載します。カレッジの申し込みであれば、高校の名前と卒業年度を入れます。カレッジの現役学生や最近卒業したのならば、大学、コミュニティカレッジ、あるいはプログラムの名前を入れ、取得予定の学位や卒業予定日も掲載します。また学歴セクションは、学業に関する賞の受賞歴や成果などをアピールする絶好の場でもあります。
関連する受講科目
専門課程や専門職に応募する場合、その分野に役立つクラスやコースを受講したことがあるのであれば、レジュメに記載しましょう。例えば、映画研究の分野に応募する場合は、関連するクラスやコースで経験した映像の制作や出演について記載します。
目に留まる魅力的なレジュメをデザインする方法
レジュメは、記載する内容も重要ですが、そのレイアウトによっても大きな差が生まれます。すばらしい経験でも、職務経歴書の中に埋もれてしまえば、採用担当者や雇用担当マネージャーにはわからないかもしれません。加えて、応募者の経験を考慮する中で、美しく、興味深い職務経歴書は注意を集め、担当者のページをめくる手が止まります。
レイアウトを考慮してデザインする
レジュメは読みやすいことが大切です。職務経歴書を見る人は山積みになった職務経歴書すべてに目を通さねばならず、あまり時間はありません。上記にリストしたように、経験をセクションに分け、箇条書きを使ってそれぞれの責任を強調しましょう。スペースや空白行をうまく使うことで息をつく間を与え、見る側の目をページの下まで、そして重要な情報へと引き寄せることができます。
適切なフォントを選ぶ
最適なフォントを使うこともレジュメを読みやすくする方法のひとつです。サンセリフ体は職務経歴書がモダンな感じになりますが、セリフ体はもっと信頼感が出てプロフェッショナルに見えます。職務経歴書の各部に異なるフォントやスタイルを使ってもよいでしょう。例えば、各セクションのタイトルを太字にできます。あるいは、卒業日は細字で特徴のないフォントにすることもできます。いずれにせよ、読みやすく、内容から注意が逸れないフォントを使用してください。
グラフィックやアイコンを使用する
要点を伝えるために、言葉だけに頼る必要はありません。インフォグラフィックやシンプルなデザインを追加して注意を引き、スキルをアピールできます。海外で仕事や勉強をした経験があれば、その場所を示す地図を入れてもよいでしょう。複数の技術系ソフトウェアを使える場合は、それぞれの使用経験を棒グラフで表現することもできます。
レジュメのテンプレートを活用する
レジュメのテンプレートを利用して、気に入ったフォーマットやレイアウトを選びましょう。Adobe InDesignがあると、作成済みのテンプレートを簡単にダウンロードでき、必要に応じてカスタマイズ可能です。異なる職務経歴書のテンプレートは異なるフォーマットのため、必要のないセクションや、適当ではないセクションを削除できます。既存のテンプレートを使用すれば、時間を節約して、レジュメの内容を考えることに集中できます。
個性的でインパクトのあるレジュメを作成する
レジュメとは、スキルと経験を記載して、自分がどのような人物なのかをすばやく相手に伝える手段のひとつです。自分のアピールポイントが伝わるレジュメを作りましょう。そのためには、好きな色を取り入れるなど、デザイン要素を使って個性を出し、簡潔で読みやすいものにします。
大学願書を作成中の高校生も、就職活動中の大学生も、InDesignの力を少しだけ借りて、カレッジレジュメを作成してみてはいかがでしょうか。