英文レジュメ(履歴書)とは?学生の就職活動に役立つ書き方を紹介
外資系企業に就職するには、応募する際に英文レジュメ(履歴書)が必要です。また、日系企業でもグローバル展開をしている場合は、英文レジュメの提出を求められる場合があります。自分の強みを採用担当者に短時間で伝えるために、適切な内容で読みやすいデザインの英文レジュメを作成しましょう。
ここでは、英文レジュメに記載する項目や、採用担当者の目を引くデザインにする方法など、学生の就職活動に役立つ英文レジュメの書き方をご説明します。
英文レジュメ(履歴書)とは?
英文レジュメとは、応募者の職歴、学歴、スキル、業績などを英語でまとめた書類です。学生の場合は、外資系企業やグローバル展開している企業に対して、就職やインターンシップを申し込む際に利用します。学生時代に作成した英文レジュメは、在学中の活動の記録として、卒業後も応用できます。
なお、日本ではあまり一般的ではありませんが、国によっては大学や大学院に出願する際にも英文レジュメが必要です。
また、学生は業務経験が少ないため、英文レジュメに記載する項目が社会人とは異なります。業務経験不足を補うために、学生は学業での成果やカリキュラム外の活動など、業務以外の強みを英文レジュメで強調しましょう。コミュニティ奉仕活動を英文レジュメに記載するのもおすすめです。
英文レジュメに記載する項目
続いては、英文レジュメの記載項目について説明します。自分にとって適切でない項目があれば、自由に項目を追加したり削除したりしてください。業務経験が多くない場合は、ボランティア経験やリーダーシップを発揮した経験を強調して、英文レジュメを作成しましょう。
氏名と連絡先
自分の氏名やメールアドレス、電話番号を、英文レジュメの最上部に記載します。自分のスキルや経験がわかるWebサイトやソーシャルメディアのアカウントがあれば、そのURLやアカウント名を入れてもいいでしょう。採用担当者が連絡しやすくなるだけでなく、より詳しい情報もアピールできます。
職歴と業務経験
どのような英文レジュメでも、メインとなるのは職歴と業務経験のセクションです。
インターンシップやアルバイトなどの経験も業務経験に含め、自分の役割と責任について簡単な説明を記載してください。
何かに取り組んだ経験や達成した成果など、実際に行ったことを中心に、ポジティブでインパクトのある内容にします。その役割の中で得たポジティブな成果や、長く続いている影響をアピールしましょう。
スキル
特定の職種に応募する場合は、自分が優れた候補者であることを志望先に伝えるために、志望する学士課程や職種に関連するスキルを記載します。
コミュニケーション力が高い、他者と良好な関係を築けるといったソフトスキルでも、グラフィックデザインやプログラミングができるといったハードスキルでも構わないので、すべて記載しましょう。語学力について記載するのもおすすめです。
リーダーシップ経験
採用担当者は、応募者を選考する際に、クラブの部長やキャプテン、生徒会役員などを務めた経験を参考にします。特別な役割や責任を持ったリーダーシップ経験があれば、詳しく記載するようにしてください。
課外活動
スポーツやアート、科学、演奏などの課外活動に参加したことがあれば、英文レジュメに記載します。このセクションは、自分が興味を持っていることや、興味を持っていることにどのように取り組んでいるかを伝える場です。課外活動は、社会のルールや努力することの大切さ、責任感を、時間をかけて学んだことを証明します。参加したクラブやチームのリストを、堂々と英文レジュメに記載しましょう。
ボランティア活動
英文レジュメには、ボランティア活動についても記載します。ボランティア活動への取り組みを通じて、自主性、共感力、積極性があることを、応募先に伝えられます。例として高齢者福祉施設の定期的なボランティアや、地元のフードバンクの週末サポートなどが挙げられます。
学歴
学歴も忘れずに英文レジュメに記載します。大学在学中の場合は、大学や教育機関、教育プログラムの名前を入れ、取得予定の学位や卒業予定日も記載してください。
また、学歴セクションは、学業に関する賞の受賞や成果などを記載する絶好の機会です。希望する職種に役立つ勉強をしている場合は、学歴セクションに記載しましょう。例えば、映像関連企業に応募するなら、映画研究や映像出演について学んだ経験を記載します。
採用担当者の目を引く英文レジュメのデザイン方法
英文レジュメは、記載する内容も重要ですが、デザインによっても大きな差が表れます。すばらしい経験があっても、他者の英文レジュメの中に埋もれてしまうと、採用担当者まで届きません。採用担当者の目を引く英文レジュメを作成することが重要です。
ここでは、採用担当者の目を引く英文レジュメのデザイン方法について説明します。
レイアウトを考慮してデザインする
英文レジュメは、ひと目で理解できるように作成します。採用担当者は、多くの英文レジュメに目を通すため、あまり時間がありません。経験をセクションに分け、箇条書きを使って端的に記載しましょう。
また、スペースをうまく使うことで、最後まで読みやすい英文レジュメになります。
適切なフォントを選ぶ
読みやすい英文レジュメを作成するには、適切なフォントを使用しましょう。文字に装飾のないサンセリフ体を使うとモダンな雰囲気になりますが、装飾のついたセリフ体を使うと信頼感が出て、プロフェッショナルに見えます。
英文レジュメでは、各所に異なるフォントや太字、斜体といったスタイルを使っても構いません。目立たせて読みやすくしたい各セクションのタイトルは太字に、重要度の低い項目は細字にするのがおすすめです。
グラフィックやアイコンを使用する
英文レジュメでは、インフォグラフィックやシンプルなデザインを追加して注意を引き、スキルを示しましょう。もし、海外で仕事や勉強をした経験があれば、その場所の地図を入れて強調してもいいでしょう。複数のソフトウェアを使える場合は、それぞれのソフトウェアの使用経験をグラフで表現することも、スキルを目立たせる方法のひとつです。
英文レジュメのテンプレートを利用する
英文レジュメをデザインする際には、テンプレートを利用してみましょう。
英文レジュメのテンプレートは、不要なセクションを削除できるなど簡単に調整が可能です。テンプレートを使用すれば、デザインする時間を節約して、記載内容を考えることに集中できます。
下記の記事から、様々なスタイルのテンプレートをダウンロードできます。
Check out these College Student Resume Examples for Every Style | Adobe
テンプレートをダウンロードしたら、必要に応じてAdobe InDesignでテンプレートをカスタマイズして英文レジュメを作成してみましょう。
Adobe InDesignについては、下記の記事で詳しく説明しています。
Adobe InDesignを使って個性的で読みやすい英文レジュメを作成しよう
英文レジュメとは、スキルと経験を記載して、自分がどのような人物なのかを採用担当者に伝える手段のひとつです。自分のアピールしたい部分を担当者に伝えられる英文レジュメを作りましょう。
そのためには、簡潔で読みやすく、好きな色を取り入れるなど、個性を表現したデザインの英文レジュメを作成する必要があります。
就職活動をしている大学生は、Adobe InDesignの力を少しだけ借りて、英文レジュメを作成してみてはいかがでしょうか。
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