下塗りをする
前のステップで作成したファイルを継続して使用するか、このステップから作業を開始する方はサンプルアセットの「ichigo-drop3.psd」を開きます。
苺から下塗りしていきます。レイヤーパネルで「線画」レイヤーの下に新規レイヤーを作成します。ツールバーの「ブラシ」から「ベクターブラシ>ラウンド」を選択します。ここではカラーを赤に設定し、最初に苺の縁の部分を塗ります。
縁の部分を塗り終えたら、ツールバーから「塗りつぶしツール」を選択して苺の中央部分をクリックすると、全て塗りつぶすことができます。同様に、パーツごとに新規レイヤーを追加し、ブラシのサイズや色を変えながら下塗りしていきます。
ドロップに陰影を追加する
缶に入ったドロップに陰影を追加します。ドロップの下塗りレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「クリッピングマスクを作成」をクリックします①。こうすることで、下塗りの領域からからはみ出さずに描画することができます。
タスクバーから「レイヤープロパティ」パネルを開き②、「描画モード>焼き込みリニア」③を選択します。次に、ツールバーでブラシのタイプをピクセルブラシに変更し、少し濃い色でドロップの陰影を描いていきます。
さらに、縁に線を追加したり、光の当たる部分を白っぽく塗り足したりして、立体感をつけていきます。
缶の蓋にドットパターンを加える
缶の蓋の下絵レイヤーの上に新規レイヤーを追加し、クリッピングマスクを作成します。ツールバーの「ブラシ」から「ピクセルブラシ>コミック>ハーフトーン4大」を選択し、缶の蓋の白い部分を塗ると、領域をはみ出さずにドットパターンが追加されます。
ドットパターンで苺に陰影を加える
苺にもドットパターンを追加して陰影を表現します。苺の下塗りレイヤーの上に新規レイヤーを追加し、クリッピングマスクを作成します。「レイヤープロパティ」パネルを開いて「描画モード>焼き込みリニア」を選択し、不透明度を「44%」に設定します。
ツールバーでブラシの色を落ち着いたピンク色に調整し、サイズを「64」に設定します。筆圧でドットパターンの大きさを調整しながら苺を塗っていきます。濃い色を塗り足したり、不透明度を調整したりして立体感を出していきます。
さらにブラシの色を白にして苺の上部を塗り、艶を表現します。
その他のチュートリアル
イラストレーター 日菜乃さんの作品を使った広告イラストシリーズの続きをご覧ください。
イラストレーター
日菜乃
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科入学。イラストレーターとして活動する。
レトロでどこか懐かしい瞬間を切り取ったようなイラストを描き、現在SNSを中心に活動している。
「まず自分が好きな色を選んで、そこからその色にはどんな色が合うのかを選んでいく。わりと自分の感覚で選べばいいのかなと思っています」