
ライブの集客や新曲リリースの告知に活用されるバンドフライヤー。
自分たちで作れれば、こだわりを詰め込めるうえに、制作費用も抑えられて一石二鳥ですよね。この記事では、無料デザインツール「Adobe Express」を使ったバンドフライヤーの作り方を紹介します。
「デザインの経験がないので、かっこいいフライヤーが作れるか不安」
「時間があまりないので、サクッとデザインできるツールが知りたい」という方にもおすすめです。
高品質なテンプレートや、直感的に編集できる操作性のよさで、手軽にオリジナリティー溢れるフライヤーが作れます。また、記事の後半では、フライヤーの宣伝効果を高めるコツも解説しています。
ぜひこの記事の内容を参考に、バンドフライヤーを使ってプロモーションを成功させましょう。
無料テンプレートでサクッとバンドフライヤーを作りましょう
あなたの音楽をより多くの人に届けるために、見た人の目を引く魅力的なフライヤーを作りたいですよね。そこで活用したいのが、Adobe Expressのテンプレートです。
Adobe Expressには無料で使えるテンプレートが豊富に用意されています。
すべてプロが作成したデザインのため、画像やテキストを調整するだけで、個性的かつおしゃれなバンドフライヤーをかんたんに作成できます。
イメージに合うテンプレートが見つかったら、バンドらしさを感じるアレンジを加え、自分たちだけのオリジナルデザインにしてみましょう。
宣伝効果の高いバンドフライヤーを作る4つのコツ
バンドの認知拡大やライブへの集客といった成果につながるバンドフライヤーをデザインするには、センスや知識が必要だというイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、以下のコツを押さえれば、デザイン初心者の方でも宣伝効果の高いフライヤーを作成できます。
- 記載すべき情報を整理する
- 魅力的なアーティスト写真を用意する
- バンドや音楽のイメージが湧くような紹介文を記載する
- バンドのSNSやYoutubeのQRコードを設置する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【コツ1】記載すべき情報を整理する
フライヤーに記載する情報が多すぎると、何を伝えたいのかがわかりにくくなってしまいます。
フライヤーは、いかに短時間で見る人の心を掴むかが大切です。限られたスペースを効果的に使い、インパクトのあるフライヤーにするために、情報を厳選しましょう。
記載すべき情報は、フライヤーの用途によって異なります。
例えば「ライブ告知」と「新曲・新アルバムのリリース告知」のフライヤーに載せるべき情報は、それぞれ以下のような項目が挙げられます。ぜひ参考にしてみてください。
ライブ告知の場合
- バンド名やバンドのロゴ
- アーティスト写真
- バンドのプロフィール
- SNSやホームページのQRコード
- 日程、時間
- 場所
- チケット情報(価格や購入サイト)
新曲・新アルバムのリリース告知の場合
- バンド名やバンドのロゴ
- アーティスト写真
- バンドのプロフィール
- SNSやホームページのQRコード
- 発売日
- タイトル
- (アルバムの場合)収録曲
- 購入サイト
この他、必要な特記事項があれば加えて記載しましょう。
【コツ2】魅力的なアーティスト写真を用意する
一般的にフライヤーの中で最も目立つように配置されるのが、アーティスト写真(通称アー写)。「アーティスト写真の印象次第で、フライヤーを読んでもらえるかどうかが決まる」といっても過言ではないほど、フライヤーの第一印象を大きく左右する要素です。
そのため、アーティスト写真を選ぶ際には以下の点を意識しましょう。
- 他のバンドフライヤーと並んだときにも、注目してもらえるインパクトがあるか
- バンドの雰囲気や音楽性とマッチしているか
- 画質がよく、明瞭に見えるか
一度こだわったアーティスト写真を用意しておけば、次回のフライヤーやホームページ、SNSのアイコンなどにも利用できるので、フォトグラファーに撮ってもらうのがおすすめです。
自分たちでアーティスト写真を撮影する場合には、Adobe Expressの写真編集機能を活用してみましょう。色や明るさを調節したり、フィルターを追加したりして、撮影した写真をより魅力的に仕上げられます。
【コツ3】バンドや音楽のイメージが湧くような紹介文を記載する
曲を聴いてもらったり、ライブに来てもらったりするためには、まずはバンドや音楽に興味を持ってもらうことが大切です。
バンドのことを知ってもらうために、結成のストーリーやどんな音楽をやっているのか、メンバー情報などを簡潔に記載しましょう。このとき、共感を得られるエピソードが含まれていると、「応援したい」と思ってもらえる可能性が高まります。
読んだ人に「ライブに行ってみようかな」「曲を聴いてみたい」と思ってもらえるようなプロフィール文を考えてみましょう。
【コツ4】バンドのSNSやYouTubeのQRコードを設置する
バンドのことをより深く知ってもらうためには、バンドの公式SNSやYouTubeチャンネルを見てもらうのが効果的です。
バンドに興味を持ってくれた方のために、SNSやYouTubeにアクセスできるQRコードを設置しましょう。SNSやYouTubeを積極的に更新することで、フライヤーでは表現しきれなかったバンドの魅力が伝わります。
Adobe Expressでかんたんにバンドフライヤーを作る方法
無料デザインツールのAdobe Expressでテンプレートを編集し、さっそくオリジナルバンドフライヤーを作ってみましょう。ここではPCでの作成手順をご紹介しますが、Adobe Expressのモバイル版アプリを使えばスマホでデザインすることも可能です。
まずは、GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。登録は30秒ほどで完了します。
【iPhone・iOS用】アプリをダウンロードする
【Android用】アプリをダウンロードする
【手順1】テンプレートを選ぶ
ホーム画面左端のツールバーから「テンプレート」を指定し、検索欄に「バンド フライヤー」と入力します。
以下のリンクからでも、バンドフライヤーに使えるテンプレートの一覧ページにアクセスできます。
表示されたテンプレートの中からイメージに近いものを選び、クリックして編集画面に移動しましょう。
今回はこちらのテンプレートを編集し、ライブ告知のフライヤーを作成します。
【手順2】画像を変更する
まずはテンプレート内の画像を、ご自身のバンドのアーティスト写真に変更しましょう。
変更したい画像を選択し、左側のツールバー上部の「置換」→「アップロードして置換」をクリックし、デバイスに保存している画像をアップロードすると、画像が置換されます。
【手順3】テキストを編集する
バンド名やライブ情報などのテキストを編集しましょう。テンプレート内のテキストボックスを選択すると、直接テキストを変更できます。
新たにテキストボックスを追加したい場合は、ツールバーから「テキスト」を選択し、「テキストを追加」ボタンを押してください。
テキストボックスを選択すると、ツールバーからフォントや色、サイズなどを変更できます。シャドウ(影)などの効果を付けることも可能です。バンドやライブの雰囲気に合ったテキストデザインに調整してみましょう。
【手順4】デザイン素材を追加する
デザイン素材を追加して、バンドの世界観をさらに表現してみましょう。
ツールバーから「素材」→「デザイン素材」を選択し、検索窓からお目当ての素材を探しましょう。使いたい素材を選択すると、テンプレートに追加されます。追加できたら、素材の配置や大きさ、角度を調整してみましょう。
今回は、ピンクのグリッターを追加し、バンドメンバーの華やかさやミステリアスさを表現してみました。
【手順5】QRコードを追加する
フライヤーを見てライブやバンドに興味を持ってくれた人が、スムーズにチケットを購入したり、バンドの音楽を視聴したりできるようにするために、チケット購入サイトやSNS・YouTubeのQRコードを追加しましょう。
以下のリンクをクリックすると、「QRコードを生成」のページに飛べます。
表示されたポップアップの「リンク」タブに、QRコードにしたいURLを入力しましょう。デザインのテイストに合わせてQRコードのスタイルやカラーを変更できます。
デザインが決まったら、「ダウンロード」ボタンで保存してください。
【手順6】ダウンロードする
フライヤーのデザインが完成したら、編集画面右上の「ダウンロード」をクリックし、ファイル形式を選択してダウンロードします。
印刷する場合は、PDF形式を選ぶのがおすすめです。
これでフライヤーは完成です。テンプレートを活用して、かんたんにオリジナルのフライヤーを作成できました。
バンドフライヤーの効果的な配布方法
せっかく作ったフライヤーですから、多くの人に見てもらいたいですよね。以下で紹介する方法を参考に、効率よくかつ効果的にプロモーションを行いましょう。
【方法1】SNSに投稿する
Adobe Expressでデザインを作成し、ダウンロードしたデータをInstagramやXに投稿する方法です。
ライブハウスや路上での配布では、限られた範囲の人たちにしかアプローチできませんが、SNSに投稿すれば、より多くの人にバンドの情報を発信できます。
また、SNSの投稿には、見た人たちからいいね、シェア、コメントなどの反応が寄せられます。これにより、投稿を見た人の関心をリアルタイムで把握したり、コメントを通して、コミュニケーションを取ったりできます。
なお、SNSによって、投稿に適した画像サイズは異なります。Adobe Expressのプレミアムプランを利用すると、投稿したいSNSに合わせて作成したデザインのサイズをかんたんに変更できて便利です。
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【方法2】ライブハウスに置いてもらう
ライブハウスに依頼してフライヤーを設置してもらう方法で、配布の手間がかからないのが特徴です。ライブハウスには音楽に関心の高い人々が集まるので、効率的な方法だといえます。
自分たちが出演する日には、受付で配布してもらうよう依頼するのもよいでしょう。出演日はフライヤーを読んでもらえる確率が高くなり、SNSフォローも期待できます。
ライブハウスに定期的に通う人たちに対して、繰り返しの訴求ができるのもこの方法の強みです。何度もフライヤーを目にすることで興味を持ち、ライブに来てくれるかもしれません。
【方法3】メンバーが直接配布する
路上ライブやライブハウスで、メンバーが直接お客さんに配布するのも効果的です。
配布の手間はかかりますが、直接手渡しすることで、親近感や好感を持ってもらいやすくなります。さらに、興味を持ってくれた人に対し、詳細な情報を提供したり、質問に答えたりすることもできます。
メンバーの人柄や真剣さに触れたことがきっかけで、ライブに足を運んでみようと思ってもらえるかもしれません。
バンドフライヤー作成ならAdobe Expressがおすすめ
バンドフライヤーは、ライブ告知や新曲・アルバムのリリース告知に欠かせない大切な宣伝ツールです。見た人の興味を引く魅力的なバンドフライヤーを作成し、多くの人にバンドの音楽を聴いてもらいましょう。ここでは、Adobe Expressがバンドフライヤー作成におすすめな理由を3つご紹介します。
【理由1】フライヤーの内容をかんたんに差し替えられる
Adobe Express上で作成したデザインはすべてクラウド上に保存されるため、過去に作成したデザインをいつでも、何度でも編集可能です。
アーティスト写真やバンドのプロフィールを更新したい場合も、すぐに差し替えられます。バンドフライヤーを常に最新の状態に保ち、バンドのプロフェッショナルな姿勢を示しましょう。
【理由2】メンバーと共同で編集できる
Adobe Expressでは、複数人で同じデザインを共同編集することが可能です。
リンクを共有すれば、メンバーが別々の場所にいても、共有されたプロジェクトのファイルを開いて同時に作業できます。メンバーごとに担当箇所を分担すれば、作業効率がアップし、スピーディーな制作につながります。
また、メンバー全員の意見を取り入れることで、より魅力的なフライヤーを作成できるでしょう。
【理由3】SNS用の画像や動画の作成、投稿もかんたん
バンドのファンや、ファンになってくれそうな人たちの関心を維持するためにも、SNSは非常に重要なツールです。
バンドフライヤーにSNSのリンクを載せたら、定期的な更新を心がけましょう。Adobe Expressでは、SNS用の画像や動画もかんたんに作成できます。投稿したいSNSのサイズに合わせたテンプレートが豊富に用意されているので、ぜひ活用してみましょう。
また、Adobe Express上で投稿予約もできるため、時間があるときにまとめてデザインを作成し、計画的にSNSに投稿できます。
バンドフライヤーを活用してバンドのファンを増やそう!
バンドの活動を多くの人に伝え、よりたくさんの人たちに音楽を届けるための宣伝ツールであるフライヤー。バンドの魅力が伝わるフライヤーを作成して、多くの人にバンドの音楽を聴いてもらいましょう。
Adobe Expressなら、豊富なテンプレートから、バンドやライブの雰囲気に合ったデザインを選べます。
直感的に操作できるので、誰でもおしゃれでオリジナリティーのあるフライヤーをかんたんに作成可能です。
Adobe Expressを使って、渾身の1枚を作ってみてください。