
Vlog(ブイログ)とは何気ない日常や趣味や旅行などの様子を記録した動画のこと。ナイトルーティンや購入品紹介、GRWM(Get Ready With Meの略)など、幅広いテーマのVlogがSNSで人気を集めています。
Vlogの魅力は誰でも気軽に作れること。スマホと動画編集アプリがあれば作成でき、高度な動画編集スキルも必要ありません。
この記事では、無料の動画編集アプリ「Adobe Express」を使ってVlogを作成する方法を紹介します。Vlogのトレンドや再生回数アップのポイントについても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Vlog(ブイログ)とは
Vlog(ブイログ)とは、何気ない日常や旅行の記録、個人の趣味といった動画を指します。「Video Blog(ビデオブログ)」の略語であり、文字通り動画版ブログといえます。他の人の日常を体験できる臨場感あるコンテンツとして、InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSに多く投稿されています。
また、Vlogは初心者でも手軽に挑戦しやすく、見る人だけでなく発信側にもメリットがあります。
- 比較的編集がかんたん
- 必要な機材が少なく、初期費用の負担が少ない
- 顔出し・声出ししなくてもよい
上記のメリットを読んで、「自分でもできるかも!」と思った方も多いのではないでしょうか。スマホと動画編集アプリさえあれば、今すぐVlogを作成できます。
次の章では、Vlog作成におすすめの無料アプリ「Adobe Express」の魅力について解説します。まだ動画作成アプリをダウンロードしていない方は、ぜひご覧ください。
Adobe ExpressがVlog作成におすすめの理由
さっそくVlog作成にピッタリな動画編集アプリ「Adobe Express」の魅力をご紹介します。「誰でもかんたんに使える」といった操作性はもちろん、Vlog作成に便利な機能が揃っているので、ぜひ動画編集アプリ選びの参考にしてみてくださいね。
【理由1】Vlogに必要な機能が無料
Adobe Expressはスマホやタブレット、iPhoneやAndroidといったOSに関係なく利用できます。PCからはブラウザー上で使えるため、スマホで撮った動画をPCで編集するといった使い方も可能です。
基本的な動画編集機能(カット・トリミング・テロップやBGMの追加など)を無料で使えます。しかも、動画にウォーターマーク(透かし)が入らないので、出来上がりのクオリティも安心です。
SNSアカウントやメールアドレスを使って無料ログインを済ませれば、すぐに使えるようになります。
【iPhone・iOS用】アプリを使ってみる
【Android用】アプリを使ってみる
PCでAdobe Expressを使ってみる
【理由2】Vlogに使いやすい素材が豊富(BGM・フォント・デザイン素材など)
Vlogにぴったりの素材が豊富なことも、 Adobe Expressの魅力のひとつです。Vlogの雰囲気作りにおいて重要な役割を持つBGMはもちろん、テロップ用フォント、動画をおしゃれに彩るデザイン素材などを無料で使えます。Vlog用の素材を集める手間がかからないので、動画編集をスムーズに進められますよ。
【理由3】サムネイルまで一気に作れる
Adobe Expressには動画だけでなく、画像編集に関する機能も豊富に揃っています。例えば、撮影した動画から画像をキャプチャして、動画のサムネイルを作るのもかんたん。YouTubeのサムネイル用のテンプレートを使えば、手軽におしゃれなサムネイルが完成します。
【理由4】収益化できる・商用利用できる
ゆくゆくはVlogger(Vlogを専門に投稿する人)や動画編集者として活動したいと考えている人もいるでしょう。YouTubeをはじめとしたプラットフォームで動画を収益化する場合、商用利用可能な素材で動画を作る必要があります。
Adobe Express内で提供されている素材はすべて商用利用できるため、難しい利用規約を確認しなくても安心して動画に使えます。
【理由5】SNSに直接投稿できる
Adobe Expressで作成した動画は、アプリから直接SNSに投稿できます。作った動画をダウンロードして、投稿先のアプリを開いてアップロードするといった面倒な作業が不要です。さらに予約投稿機能を使えば、多くのユーザーが見てくれそうな時間をねらって投稿でき、作った動画をベストなタイミングで投稿することも可能です。
Adobe Expressを使ってVlogを作成する方法
ここからは動画編集アプリ「Adobe Express」でVlogを作成する方法を解説します。ここで紹介している機能はすべて無料なので、ぜひ気軽にお試しください。
【準備1】テーマを決める
まずは、どんなテーマのVlogを撮影するかを決めます。日常の風景や趣味や特技など、撮影しやすいテーマを設定するとよいでしょう。主なVlogのテーマとして以下が挙げられます。
- ライフスタイル(ルーティーン、GRWM、料理、トレーニング、勉強、家族)
- 旅行(旅行、キャンプ、ドライブ)
- 美容(メイク動画、スキンケア、美容DAYのレポート)
- ファッション(LOOK BOOK、購入品紹介)
- 動物(ペット)
テーマ選びに迷う場合は、SNSやYouTubeなどで「#vlog」と検索してみましょう。例えば、2024年7月時点でInstagramには1,685万件のVlogに関する投稿が寄せられています。自分の投稿したいメディアではどんなテーマが多いか、またどんな投稿が人気かもチェックできるので、参考にしてみてください。
【準備2】撮影する
テーマが決まったら、さっそく撮影してみましょう。基本的に、スマホだけでもVlogの撮影は可能です。しかし、高画質な映像を撮影したい場合は一眼レフやコンデジ、スポーツやダンスのようにダイナミックな映像を撮影する場合はアクションカメラなど、テーマに合わせた機材を選びましょう。
また、映像を定点で撮影したい場合や、第三者視点で自分を撮影したい場合などは、三脚があると便利です。スマホの場合、広角で撮影できる自撮り棒やセルカレンズもVlog撮影でよく使用されるアイテムです。
動画編集では、不要なシーンをカットして必要なシーンをつないで動画を作るため、「たくさん撮影したつもりが、使えるシーンや尺が足りなかった」ということはよく起こります。そのため、Vlogを撮影する際は同じシーンを複数カット用意しておくと安心です。
Vlogの動画を撮影できたら、いよいよ動画編集に入ります。
【手順1】Adobe Expressのアプリを開く
Adobe Expressのアプリをダウンロードし、GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使って無料ログインしてください。登録は30秒ほどで完了します。
【iPhone・iOS用】アプリを使ってみる
【Android用】アプリを使ってみる
スマホで撮影した動画をPCで編集したい場合は、ブラウザ版をご利用ください。
PCでVlogを編集する
今回は、モバイルアプリ版(iPhone・iOS用)のキャプチャを用いて作成手順を解説していきます。OSやバージョンなどによって見え方に若干の違いはありますが、操作方法は大きく変わらないのでご安心ください。
【手順2】カンバスサイズを設定し、動画をアップロードする
ホーム画面の右下にある「+」ボタンをタップし、「サイズを指定」から動画のカンバスサイズを選びましょう。「すべて表示」をタップすると、各SNSの投稿サイズのアセットが一覧で表示されます。今回は、VlogをYouTubeに投稿することを想定し、「YouTube動画」を選びました。
次に、撮影した動画をアップロードします。タイムラインをタップして、「+マーク→メディア」の順に進むと「アップロード」ボタンが表示されます。タップして、スマホに保存されている動画をアップロードしてください。このとき、Vlog用に撮影した動画はすべてアップロードしましょう。
動画をアップロードできたら、再生させたい順に動画を並べ替えます。シーンをドラッグすると、動画と動画の間にカーソルが表示されるので、並べ替えたい位置まで移動させてください。
【手順3】BGMを選ぶ
次に動画で流したいBGMを選びます。「+マーク→メディア→オーディオ」の順に進むと、BGMの一覧が表示されます。再生ボタン(▶︎)をタップすると試聴できるので、作りたいVlogの雰囲気に合わせて選んでみてください。シーンごとにBGMの変更も可能です。
BGMを録音したい場合はマイクアイコンを、手持ちの音源を使いたい場合は「↑」アイコンをタップしてください。もし手持ちの音源を使う場合は、著作権や商用利用の可否について注意しましょう。
ちなみにAdobe Expressで使えるAdobe StockのBGM(オーディオ素材)はロイヤリティーフリーなので、安心して使えます。またアドオン機能でTikTokの音楽ライブラリにもアクセスできます。詳しくは以下のページをご覧ください。
Adobe ExpressとTikTokとの連携について詳しくみる
【手順4】シーンをカットする
BGMに合わせてシーンをカットしましょう。手ブレしているシーンや、車のナンバーや通行人の顔などが映り込んでいる部分をカットし、Vlogの素材として必要な部分を残していきます。
まず、カットしたいシーンをタップすると、画面下部のツールバーに「分割」というメニューが出てきます。「分割」が表示されたら、カットしたい部分の直前にインジケーター(再生ボタンから伸びている縦棒線)がくるように、タイムラインをドラッグして調整してみましょう。
続いて「分割」をタップすると、インジケーターの位置で動画が分割されます。分割されて不要になったシーンは、「シーンを削除」から削除してください。
また、BGMに合わせたタイミングで動画をカットするのも重要です。音とシーンの切り替えタイミングが合っているVlogは、テンポのよさや心地よさを感じられます。何度も再生ボタン(▶︎)でBGMを流しながら、最適なタイミングでシーンをカットしましょう。
記事後半の「冒頭にダイジェストをつける」では、30秒ほどのデモ動画を掲載しているので、テンポに合わせたカットの参考にしてみてくださいね。
【手順5】テキスト(テロップ)を入れる
動画の大まかな流れができたら、テロップを入れて情報を補足していきましょう。
「テキスト→テキストを追加(Tアイコン)」の順にタップすると動画内にテキストボックスが追加されます。テキストボックス内の文字を任意の内容に変更してください。
ツールバーからは文字色やフォントの種類を変更できます。
長いテキストを入れる場合は、文字の後ろに背景をつけると読みやすくなります。こちらの背景は、「デザイン素材→シェイプ」から長方形の図形を選び、テキストボックスの下に重ねました。
調整したいレイヤーを選択した状態で時計マークをタップすると、レイヤーの表示時間を調整できます。
【手順6】トランジションを設定する
トランジションとは、シーンどうしをつなぎ合わせて、画面を切り替えたいときに適用する効果のことです。トランジションを適用することで、シーンの切り替えを自然に見せたり、ときには華やかに見せたりできます。
シーンとシーンの間にある「+」をタップすると、「トランジションを追加」が表示されます。好みの演出を選んだら、動作時間や動作の加減を調整しましょう。
Vlogの場合、映像に集中できる程度のさりげないトランジションが好まれます。また、すべてのシーンに同じトランジションを適用し、動画の雰囲気を統一すると動画に集中できるのでおすすめです。
【手順7】サムネイルを作る
最後に動画のサムネイルを作ってみましょう。「手順2」で解説したカンバスサイズの設定と同じように進み、「YouTubeサムネイル」を選択してください。なお、TikTok動画の場合は動画内のシーンからカバー(サムネイル)にしたい部分を選ぶため、作成は不要です。
今回はVlog動画でよく見られる、画像を4枚使うパターンのサムネイルを作ってみましょう。「+ボタン→グリッド」から同じ大きさの画像が4枚並んだタイプを選びます。カンバスの中央に配置し、ピンチアウトしてカンバスの端や角にぴったり合わせてください。
「間隔」を0にすれば、白い枠線を消すことも可能です。
動画のワンシーンをキャプチャした画像や、カメラで撮影した写真などを好みの位置に配置してください。自分で撮影した写真のクオリティがイマイチだった場合は、「メディア→写真」と進み、検索窓から探してみるとイメージ通りの画像が見つかることもあります。
「手順5」で解説したように、動画タイトルやあしらいを加えたら、サムネイル画像の完成です。ポイントで赤をちりばめ、「秋の京都らしさ」を表現しました。
Adobe ExpressにはYouTubeのサムネイル用テンプレートも豊富に用意されています。テンプレートを使えば、画像やテキストを変更するだけでかんたんにサムネイル画像を作れるので、ぜひ試してみてください。
【手順8】ダウンロードまたは投稿する
動画やサムネイルをデバイスに保存したい場合は「↓」アイコンをタップし、動画の場合はMP4形式を、サムネイルの場合はJPGまたはPNGを選んでダウンロードしてください。YouTubeに投稿する場合は、完成した動画をダウンロードしてYouTube内でアップロードしましょう。
Adobe Expressから各SNSに投稿したい場合は、紙飛行機アイコンから投稿先のSNSを選ぶか、「予約投稿」をタップしましょう。(いずれの投稿先も初回はアカウント連携が必要です)
このように、かんたんな編集だけで今っぽさのある素敵な動画を作れます。ぜひSNSやYouTubeに投稿して、あなたの日常をシェアしてみてくださいね。
YouTubeでのVlogトレンドと再生回数アップのコツ
せっかく作ったVlogなのだから、たくさんの人に視聴してもらいたいですよね。ここからは、YouTubeでのVlogのトレンドや再生回数をアップさせるコツについて解説します。Vloggerとして活動したい方、収益化したい方はぜひ読んでみてください。
1.サムネイルのデザインはシンプルに
サムネイルとは、いわばVlogの顔。Vlogのテーマがわかりやすいシンプルなデザインが最近のトレンドです。「Trip vlog in KYOTO」「MY DAILY VLOG」など誰でもわかりやすい英字テキストを中央に配置して、視聴者に動画の概要を伝えましょう。最近はクセのないシンプルな白いフォントがよく好まれています。
また、インパクトのある写真を複数枚組み合わせることで、ワクワク感をアピールするのもいいでしょう。視聴者が思わずタイムラインのスクロールを止めてしまうような、素敵なサムネイルを作ってみてくださいね(サムネイルの作り方は、「手順7」でおさらいできます)。
2.動画タイトルは前半に引きをつくる
動画タイトルは視聴者に動画の内容をひと目で伝える役割があります。タイトルの前半に「永久保存版」「有料級」といった引きのあるワードを入れることで、タイムラインを流し見するユーザーに、動画を選んでもらいやすくなります。
YouTubeのタイトルの最大文字数は全角100字ですが、スマホ画面では全角28文字までしか表示できません。スマホビューを意識し、動画概要や引きのあるワードは、最初の28文字までに収まるようにしましょう。また、「vlog」もタイトルに入れておくと検索にヒットしやすくなります。
動画タイトル例を以下に記載するので、タイトルを決める際に参考にしてみてください。
- 【永久保存版】究極のコスパレシピ5選!食費1ヶ月1万円*でお腹も財布も大満足 |料理vlog(*までが28文字、全46文字)
- 【京都ぼっち旅】社会人5年目女子が秋の京都でリフレッシュ* |vlog | 嵐山の紅葉 | 錦市場 | 京町家でごはん(*までが28文字、全58文字)
- 【爆買いvlog】都内働き女子が50万円のボーナス全使い* | バッグ・服・コスメの購入品も紹介するよ(*までが28文字、全50文字)
3.冒頭にダイジェストをつける
YouTube動画の場合、冒頭の30秒ほどで動画本編のダイジェストが流れることがあります。ダイジェストは、動画の本編を先出しすることで視聴者の興味を引き、この動画を最後まで視聴したい気持ちを引き出すねらいがあります。
作成のコツは、「手順4」でも解説した通り、BGMに合わせてテンポよくシーンを切り替えること。サムネイルやタイトルの内容に合わせて、動画内のシーンをピックアップし、視聴者の心を掴みましょう。
4.ハッシュタグにこだわる
Vlogの内容に合ったハッシュタグ(#)を設定しましょう。ハッシュタグをタップすると、同じキーワードを設定されている動画を一覧で表示でき、視聴者に動画を見つけてもらいやすくなります。YouTubeでは一本の動画に60個までのハッシュタグを付けられますが、概要欄に表示できるハッシュタグは3個までです。最低3個はハッシュタグを設定しておき、視聴者にアピールできる機会を増やしましょう。
YouTubeのハッシュタグの使用に関するポリシーは以下を参照してください。
ハッシュタグを使用してプレイリストや動画を探す - YouTube ヘルプ
Adobe Expressのプレミアムプランで動画制作をもっと身近に!
この記事では、Adobe Expressを使ったVlogの作成方法をご紹介してきました。Vlogは編集がかんたんで、誰でも気軽に作成できます。より積極的にVlogの発信をしてみたいという方は、Adobe Expressのプレミアムプランがおすすめです。プレミアムプランを契約すれば、Adobe Expressのすべての機能を制限なく使えます。例えば、プレミアムプラン限定の「サイズ変更」機能を使えば、YouTube用に作成したVlogをInstagramのリール投稿のサイズにかんたんにリサイズできます。投稿先に合わせて動画を作り直す必要がないため、効率的に多くの視聴者にVlogを届けられますよ。
さらに、王冠マークのついたデザイン素材やテンプレートもすべて使い放題。30日間の無料体験期間があるので、Vlog作成に興味のある方はぜひ、プレミアムプランの機能を試してみてくださいね。
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