RGB からCMYK に変換する
サンプルアセット「tutorial_06.ai」を開きます。今回は、WEBで使用することを想定してRGB モードでデザインを進めてきました。しかし、印刷したものも必要なので、印刷入稿用のデータを作成します。
「ファイル>ドキュメントのカラーモード>CMYK」を選択すると、ドキュメントのカラーモードを変換することができます。
色味を補正する
RGBモードからCMYKモードに変更すると⾊味が濁ったり暗くなることが多いです。発⾊の⾼いRGBモードに少しでも印象が近づくように、⾊味を調整します。
全てのオブジェクトを選択(Mac:command+AまたはWin:control+A)し、「編集>カラーを編集>オブジェクトを再配⾊」を選びます。この機能を使うと、オブジェクトをひとつずつ選択することなく、同じ⾊のオブジェクトを⼀括して調整できます。
PDF で入稿する
デザインが完成したら、断裁の際に必要な「塗り足し」を追加します。これにより、多少断裁位置がずれても違和感の少ない仕上がりとなります。
別名保存からPDF保存を行います。印刷所の指定にもよりますが、高画質のモードを選ぶことで画質の劣化を防ぐことができます。
「トンボと裁ち落とし」からトンボの必要な仕様をチェックします。保存後は、塗り足しとトンボがきちんと反映されているか確認をしましょう。
その他のチュートリアル
デザイナー今市達也さんの作品を使ったフライヤーデザインシリーズの続きをご覧ください。
グラフィックデザイナー/タイプデザイナー
今市 達也
東京造形大学造形学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域を卒業後、新卒で株式会社DONGURI(現MIMIGURI)に入社。タイポグラフィを軸としたCI開発やグラフィックデザイン、デジタルフォントを制作。ブランディングに特化したオリジナルフォント開発事業「katakata branding」を運営。
著書:『レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方』/寄稿:『+DESIGNING』vol.50、「Adobe Plus One」など/主な受賞歴:日本タイポグラフィ年鑑入選など