グラフィックデザイナー/タイプデザイナー
今市 達也
東京造形大学造形学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域を卒業後、新卒で株式会社DONGURI(現MIMIGURI)に入社。タイポグラフィを軸としたCI開発やグラフィックデザイン、デジタルフォントを制作。ブランディングに特化したオリジナルフォント開発事業「katakata branding」を運営。
著書:『レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方』/寄稿:『+DESIGNING』vol.50、「Adobe Plus One」など/主な受賞歴:日本タイポグラフィ年鑑入選など
「アナログの金属活字からデジタルフォントまでの、繋がり方や流れを学べるような展示会があったら面白いだろうなと、架空のオンライン展示会のフライヤーを作ってみました」
「自分は文字が好きで、やっぱりグラフィックデザイナーとして文字を綺麗に組みたいという欲求もあるし、文字ほど万人の方が理解できるメディアって、中々他に無いんじゃないかなと思っています。」
文字とデザイン
文字にこだわる
フライヤーの重要な部分を占める文字。今市さんは、グラフィックデザイナーとして文字を組む側と、コーポレートフォントの開発など文字を作る側の両軸から、フォントや余白の取り方にはとてもこだわってきたといいます。自由な発想でフォントを組み合わせたり、サイズや間隔を工夫して、デザインを作ってみましょう。
デザインの力で課題解決
「デザイナーとしては、デザインの力で顧客の課題を解決することが、デザインの本質なのかなと」と言う今市さん。見た目や機能としての美しさや、格好良さはもちろん、作品として受け手に渡るときに、課題解決につながる別の軸を作ることができるのも、デザインに携わる魅力の一つです。
自分のスタイルを築く
線ひとつにしてもどういった曲線が美しく感じるかはやはり人それぞれ違うもの。今まで自分が本当にキレイだな、魅力的だなと思ったものが積み重なって、自分らしい感覚やスタイルにつながります。その作品を「自分が作る意味」をちゃんと考えること、そして難しく考えすぎず自分が何を作ったら楽しいかを大切にすることが重要だと、今市さんは言います。