ゴージャスなミルクバス写真の撮影に必要なことが、ここですべて分かります。

写真撮影

牛乳風呂の撮影方法

ゴージャスなミルクバス写真の撮影に必要なことが、ここですべて分かります。

ミルクバス写真のための、簡単なアドバイス

  • 常に、被写体となる人物の安全と心地良さを念頭においてください
  • 使用するミルクはどんなタイプでも構いません。それをお湯で薄めます
  • 花やスライスした柑橘系の果物などの小道具を加えましょう
  • 最初はバスタブの外から始め、次第にモデルが完全にミルクの中に浸るまで、様々な写真を取ってバラエティを出しましょう

ミルクバス写真の撮影とは?

ミルクバス写真とはポートレート写真の一種で、被写体となる人物はミルク色のお風呂に浸ります。多くの場合、花や果物や、植物を浮かせて撮影します。写真家はこのスタイルを使って、マタニティフォトや新生児の写真、またはアーティスティックな写真を撮影します。

   

4−8リットルのミルクをお湯で薄め、白っぽいネガティブスペースを被写体の周囲に作ると、被写体を浮き立たせることができます。ミルクが被写体の顔や体を取り囲むフレームとなり、幻想的でシュールリアリズム的な雰囲気が写真に加わります。

花が浮かぶミルクバスの写真
牛乳風呂に座った人を頭の後ろから撮影した写真

ミルクバスの撮影セッションをするために

まず、被写体となる人と、ミルクバス撮影について話し合いましょう。オンラインで写真を見てムードボードを作成し、見た目に関して被写体となる人と意見が一致しているようにします。その後で、撮影場所、衣類、小道具、構図を決めていきます。

バスタブを探す

ミルクバス写真にはどんなバスタブも使えます。子供用のビニールプールでも撮影に使えますが、バスタブ自体を写真の中に入れたい場合、クローフット型の深めのバスタブが最も見た目が良いかもしれません。素敵なバスルームのあるホテルの一室を借りても良いですし、もしミルクバス撮影を続けていきたい場合は、オンラインで中古のクローフット型のバスタブを購入するのも良いでしょう。

           

少し労力をかけても良いなら、バスタブを屋外の素敵な景色の場所に持っていくこともできます。その場合は、お湯を沸かすためにキャンプ用のストーブとお鍋を持っていくのをお忘れなく。撮影中、寒さで震えることがなければモデルも居心地がいいでしょう(そして良い写真も撮れます)。 

花が浮かんだミルクバスに座っている人の写真

衣服と小道具を決める

マタニティフォトの場合、体にピッタリとした服を選んでお腹の膨らみを見せましょう。モデルが楽に着られる物を選んでください。モデルが自分の服を使っても良いですし、オンラインでレースや光沢のある素材のものを購入するのも良いでしょう。

           

小道具として、生花、柑橘類のスライスやその他の果物をお湯に浮かしてみましょう。「本物の花を使ってください」と言うのは、写真家のデゼレー・ジョブさんです。「造花はうまく浮いてくれないからです。バスタブの周りの飾りには、私も造り物のツタを使いますが」

           

小物を買う時にはカラーパレットを念頭において、自分と被写体が使いたい色の物を購入しましょう。ミルクバスに色を加えたい場合は、食用の人工着色料かバスボムを使いましょう。

ミルクを選ぶ

牛乳、スキムミルク、豆乳、ココナッツなど、どんなミルクでもお好きな種類をお使いください。「粉ミルクやその他のタイプを試してみましたが、脂肪分2%の牛乳を8リットルぐらい使うのが最高の方法でした」とジョブさんは語ります。被写体がビーガンかどうか確認しましょう。もしビーガンなら、植物ベースのミルクを使ってください。 

ミルクバスの中で花を持って座っている人の写真。

必要な機器をすべて揃えておきましょう

もしできるなら、2つ以上のカメラレンズを用意してください。ジョブさんは、クローズアップには85mmのレンズを好んで使い、体全体が入る写真には35mmを使います。被写体の上方向から十分な距離を取って撮影したい場合は、頑丈な脚立を用意すると良いでしょう。

           

屋内の撮影で、自然の光が十分に入らなければ、ポートレートライティングの要素を取り入れてみましょう。反射板(白いポスターボード)を使って、窓から入ってくる光を被写体の方に反射させます。または、ソフトボックス付き人工照明器具(透明の布を被せた照明器具)を使って、部屋全体に光を広げることもできます。

安全第一

常に、被写体が安全であることを第一に考えてください。お湯の温度に注意しましょう。ベビー写真の撮影なら、新生児の安全に特に注意を払い、お湯を適切な温度にしてください。濡れた床に注意して、被写体がバスタブに入る時、そして出る時に助けてあげてください。特にマタニティフォトの場合は細心の注意を払いましょう。

最高のミルクバスポートレートを撮影するには

以下のステップに従って、最高のミルクバス写真を撮影しましょう。 

1. シーンを準備する

照明器具を使う場合は、バスタブにミルクとお湯を入れる前に、照明が既に準備できた状態にしてください。お湯がすぐに冷めてしまいます。花やスライスした果物などの小物を、すぐ使えるように準備しておいてください。でも、モデルがバスタブに入り決めた位置に落ち着くまで、小物は入れないでください。花はお湯に入れるとしぼんでしまうかもしれないので、撮影しながら好きな時に入れてください。

   

モデルがお湯に入る前に、お湯の温度を確かめてください。赤ちゃんのミルクバス撮影の場合は、親が温度を確かめ、その後で親が赤ちゃんをお湯に入れるよう、お願いしてください。そして、撮影中は親が必ず注意して見ているようにしてください。 

2. バスタブの外から始める

時間をかけて、色々な角度から撮影し、写真にバラエティを持たせてください。「最初はモデルにバスタブの縁に座ってもらい、だんだんお湯の中に入っていくようにしましょう。そうすれば、ただお湯の中に入って髪が濡れて、これで撮影終了、ということにはなりません」とジョブさんは言います。 

3. カメラをチェックして被写体に指示を与える

最初に数枚写真を撮った後、それを見て、すべて順調にいっているかどうか確かめましょう。絞りをもっと開けて光を取り入れると、背景を少しぼかした幻想的な感じにすることができます。モデルには、色々なポーズを取ることを心がけてもらいましょう。

4. 様々なアングルから撮影する

クローズアップや体全体が入るショットなど、なるべく色々なタイプの写真を撮影するようにしましょう。上から見下ろした写真も撮ってみましょう。その場合、水面に自分が映らないようにしてください。そしてだんだん、水面に近づいていきます。

           

「私が最も好むマタニティフォトのポーズは、モデルの顔が見える位置にまで降り、しかもお腹の膨らみも見えるようにするアングルです」とジョブさんは語ります。カメラにはストラップを付け、誤ってカメラがお湯の中に落ちないように注意しましょう。 

ミルクバスに浮かぶ花びらの写真
ミルクバスに浮いている花びらに手を伸ばしている写真。

ミルクバス写真の編集方法

色を調整したり、その他の繊細な編集をしたい時は、Adobe Photoshop Lightroomを使ってみましょう。写真を一変させ、 合成写真を作成したい時はAdobe Photoshopを使いましょう。

ホワイトバランスの設定

マニュアルでホワイトバランスを調節したい時は、カラーパネルのスポイトアイコンをクリックして、画像のニュートラルトーンの部分までスポイトをドラッグします。ミルク色のお湯から始めるといいでしょう。もう一つの方法は、色温度スライダーを使って、気に入ったホワイトバランスになるまで調節する方法です。

Lightroomで効率的に編集

1枚の画像に施した編集を、撮影した画像全部に施すことで、画像処理をスピードアップし、すべての画像を一貫した雰囲気にすることができます。

1. 写真を編集する

明るさ、カラー、エフェクトのスライダーを調節するか、Lightroomプリセットを使えば、1枚の画像を編集できます。

2. 編集内容をコピーする

編集/コピーを選択するか、またはMacならCommand+C(WindowsならCtrl+C)を押してください。

3. 編集内容を他の画像にペーストする

Gキーをタップしてグリッド画面に戻してください。同じような画像を選び、MacならCommand+V (WindowsならCtrl+V)を押して、選んだ画像に全く同じ設定を施してください。

4. それぞれの写真を調節する

それぞれの写真が思い通りの雰囲気になるよう、個別に微調整します。

Photoshopで画像を一変

もし自分の姿が水面に映ってしまったら、またはいらない物が写っていてそれを除去したい場合は、Photoshopのコンテンツに応じた塗りつぶしツールで取り除きましょう。ツールバーから「なげなわ」または「オブジェクト選択」ツールを選択し、オブジェクトの周りに円または長方形を描いてください。次に「編集」/「コンテンツに応じた塗りつぶし」を選択してください。Photoshop が人工知能を使って、周辺のピクセルを元に新しいピクセルを生成します。

ミルクバスの中で、花を持っている人の手の写真にスーパーインポーズされた、「コンテンツに応じた塗りつぶし」ツール

オブジェクトを加える、または移動させる

画像に花をもう1つ増やしたり、別のオブジェクトを加えることができます。以下のステップに従って、編集過程で小物を加えたり、物を適切な位置に動かしたりしてみましょう。 

1. オブジェクトを選択してコピーします

選択ツールの一つを使って、画像に加えたい要素を選びます。編集/コピーを選択するか、またはMacならCommand+C(WindowsならCtrl+C)を押してください。

2. ペーストして的確な位置に動かす

Command+VまたはCtrl+Vを押して、花や別のオブジェクトを加えてください。次に移動ツールを使って、それを適切な位置に動かしてください。

3. リアルさを加える

もし、そのオブジェクトの見え方がしっくりと来ない、あるいは他の物とよく似すぎている場合は、それを調節します。 変換ツールで反転させるか、他方向に伸縮させてみましょう。オブジェクトレイヤーの「自然な彩度」やコントラストを調節し、写真とマッチさせます。もし、加えたオブジェクトのハイライトやシャドウがマッチしていない場合は、覆い焼き/焼き込みツールを使って、明るい部分と暗い部分を調節するとリアルに見せることができます。

ミルクバスの可憐な美しさを追求しましょう

ミルクバスは被写体となる人を、幻想的にあるいは神秘的に見せてくれます。しかし、自然の要素を加えることで、その人の優しさにハイライトを当てることもできます。この素晴らしい撮影設定を、是非自分の写真のバラエティに加えましょう。



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