お歳暮のお礼状のマナーを解説!ビジネス・個人別の例文も



Adobe Expressを使ってお歳暮のお礼状を作る方法を紹介します。

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年の瀬が近づくと、お世話になった方々からお歳暮が届くことがあります。こうした品物を受け取った際には、感謝の気持ちを込めてお礼状を送るのがマナーです。

ただし、お礼状の文面や形式について、「どのような内容が適切なのか」「定められた形式はあるのか」と迷ってしまうこともあるでしょう。

お歳暮のお礼状にはいくつかマナーがありますが、決して難しいものではありません。ポイントを押さえておけば、失礼のないお礼状を作成できます。気持ちのこもったお礼状を適切なタイミングで送れば、相手に好印象を与え、よりよい関係を築くきっかけにもなります。

この記事では、お歳暮のお礼状を書く際のマナーや、相手に合わせた文例を詳しくご紹介します。さらに、デザインツール 「Adobe Express」 を使った、お礼状をカンタンに作成する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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失礼なく送るために!お歳暮のお礼状の基本マナー3つ

お礼状には、品物を受け取ったことを報告し、感謝の気持ちを伝えるという大切な意味があります。しかし、送るタイミングや書き方を誤ると、かえって失礼にあたることも。

そこで今回は、失礼のないお歳暮のお礼状を送るためのマナーを3つご紹介します。

【マナー1】お歳暮が届いたらできるだけ早く出す

お礼状は、お歳暮を受け取ってから、遅くとも3日以内に送るのがマナーとされています。

万が一、お礼状を出すのが遅れてしまった場合は、「お返事が遅くなり申し訳ありません」といったお詫びの言葉を添えましょう。
また、お歳暮のお礼を年賀状で伝えるのは失礼にあたります。というのも、年賀状はあくまで新年の挨拶を目的としたものだからです。お礼状と年賀状はそれぞれの役割が異なるため、必ず別に送りましょう。

関連:【2025年・巳年】おしゃれな年賀状を無料で手軽に作成する方法

【マナー2】基本的に品物のお返しは不要

お歳暮をいただくと、「何かお返しをしたほうがよいのだろうか?」と迷うことがあるかもしれません。しかし、お歳暮に対する品物のお返しは、基本的に不要とされています。
そもそもお歳暮は、日頃の感謝を込めて贈るものであるため、受け取った側が改めて品物を贈る必要はありません。むしろ、お返しをすると、かえって贈り主に「気を遣わせてしまったのではないか」と負担を感じさせてしまうこともあります。
そのため、お歳暮をいただいた際は品物ではなく、丁寧なお礼状を送って感謝の気持ちを伝えましょう。
もし、どうしても品物を贈りたい場合は、適切な贈り方を意識することが大切です。詳しくは「どうしても品物をお返ししたい場合は?」の項目を参考にしてください。

【マナー3】縦書きの封書が最も丁寧

お歳暮のお礼状は、「縦書きの封書」が最も丁寧な形式とされています。特に、ビジネスシーンや目上の方に送る場合は、この丁寧な形式を選ぶことで相手に敬意をしっかりと伝えられます。
一方、親しい相手や個人間のやり取りでは、横書きの手紙やはがき、メールでお礼を伝えることもあります。
お歳暮のお礼状は、縦書きの封書を基本としつつ、相手との関係性に応じて適切な形式を選びましょう。

お歳暮のお礼状に書く内容

お歳暮のお礼状を送る際のマナーは理解していても、実際に何を書けばよいのか迷うこともあるでしょう。 しかし、お礼状には基本の構成があり、それに沿って書けば難しくありません。

それでは、お礼状の構成や流れについて見ていきましょう。

1.頭語(手紙の書き出しの言葉)

お礼状の書き出しには、相手への敬意を示す頭語を記述します。

一般的には「拝啓」「拝呈」などを使いますが、より丁寧な印象にしたい場合は「謹啓」「謹呈」を用います。

また、頭語は必ず結語(手紙の締めくくりの言葉)とセットで使用するため、組み合わせを間違えないように注意しましょう。

相手
頭語
結語
誰に対しても使える
拝啓(はいけい)
敬具(けいぐ)
目上の人・取引先
謹啓(きんけい)
謹言(きんげん)
親しい人
前略(ぜんりゃく)
草々(そうそう)

関連:【テンプレートと例文付き】送付状の書き方・送り方のコツ

2.時候のあいさつ

頭語の後には、季節に合わせたあいさつ(時候のあいさつ)を入れます。

この後に 「いかがお過ごしでしょうか?」 などの相手を気遣う言葉を添えると、より丁寧で好印象な文章になります。

3.贈り物へのお礼の言葉

お歳暮のお礼状の中心となる部分です。相手の心遣いに感謝を伝えるとともに、いただいた品物への喜びを具体的に表現すると、より感謝の気持ちが伝わります。

4.相手の健康を気遣う言葉

お歳暮を贈る時期は、寒さが厳しくなり、年末の忙しさが増す時期でもあります。そのため、相手の健康を気遣う一言を添えることで、思いやりの気持ちが伝わります。

5.結語(結びの言葉)

お礼状の最後には、手紙の冒頭で使用した頭語に対応する結語を記します。

お歳暮のお礼状の基本構成を押さえたところで、次の章では、相手やシーンに応じた具体的な文例を紹介します。

【相手・シーン別】お歳暮のお礼状の例文集

お歳暮のお礼状は、送る相手やシーンに応じて、適切な言葉遣いや表現を選ぶことが大切です。ここでは、ビジネス・個人宛・代筆・辞退などのシーン別に、お礼状の書き方のポイントと例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。
また、お礼状の文章には「句読点を使わない」のが正式な書き方です。これは、句読点が「文を途切れさせる」という意味合いを持ち、「縁が途切れる」「関係が途絶える」という不吉なイメージにつながるためです。
一方で、メールで送る場合は可読性を考慮し、句読点を使用することが一般的です。そのため、本記事では封書で送る場合は句読点なし、メールの場合は句読点ありの例文を掲載しています。状況に応じて適切な形式を選びましょう。

ビジネスシーンでのお歳暮のお礼状の書き方・例文

取引先や上司など、仕事でお世話になっている方へのお礼状は、感謝を伝えるだけでなく、今後の関係をより良好にする役割も担います。そのため、お歳暮のお礼に加え、これまでのご厚意への感謝や、今後も変わらぬお付き合いを願う一文を添えるとよいでしょう。

また、カジュアルな表現は避け、丁寧で誠実な文章を心掛けることが大切です。

【ビジネス用】封書・はがきでお礼状を出す場合

ビジネスの場でいただいたお歳暮に対するお礼状は、縦書きの封書が基本です。

はがきを使用することも可能ですが、文面が外から見えるため、取引内容や個人情報など、第三者に見られて問題のある内容は記載しないように注意しましょう。

■文例1

「拝啓
師走の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて この度は結構なお歳暮をご恵贈いただきましてありがとうございました
お心遣い大変嬉しく 厚く御礼申し上げます
季節の変わり目 お身体の変調も多い頃かと存じますが どうかご自愛くださいませ
略儀ながら 書中をもちまして御礼申し上げます
敬具

令和○年○月○日
○○株式会社
○○○○(自分の役職と名前)」

■文例2
「拝啓
初冬の候 貴社におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
さて この度はお歳暮を頂戴し 誠にありがとうございます
ご芳志に深く感謝いたしておりますとともに、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
時節柄 くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
略儀ながら 書中にてお礼申し上げます
敬具

令和○年○月○日
○○株式会社
○○○○(自分の役職と名前)」

【ビジネス用】メールでお礼状を出す場合

親しい取引先や、すぐに感謝を伝えたい場合 は、メールでお礼状を送っても問題はありません。

送る際は、宛名を「会社名」「役職」「氏名+様」の順で記載し、件名は一目でお歳暮のお礼とわかるようにしましょう。

■文例1
件名:お歳暮の御礼
「○○株式会社
(役職)○○○○様

拝啓
師走の候、貴社におかれましてはますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度はお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。さっそく社員一同ありがたく頂戴いたしました。
寒さはこれからが本番でございます。皆様におかれましてもどうぞご自愛くださいませ
まずは略儀ながら、メールにてご挨拶申し上げます。
敬具

○○株式会社
○○○○(自分の役職と名前)」

■文例2
件名:お歳暮の御礼申し上げます
「○○株式会社
(役職)○○○○様

拝啓
師走の候、貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は心のこもったお歳暮を頂戴し、誠にありがとうございました。
この一年、大変お世話になりましたにもかかわらず、このようなお心遣いを賜り、誠に恐縮に存じます。
貴社のますますのご発展と、皆様のご健康をお祈り申し上げますとともに、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
取り急ぎメールにてお礼のご挨拶とさせていただきます。
敬具

○○株式会社
○○○○(自分の役職と名前)」

個人宛のお歳暮のお礼状の書き方・例文

個人宛にお歳暮のお礼状を送る際は、相手との関係性に応じて形式や言葉遣いを適切に選ぶことが大切です。親しい間柄であれば、ビジネスシーンほど形式にこだわる必要はなく、カジュアルな言葉遣いでも問題ありません。

しかし、目上の方や特にお世話になった方には、敬意を示すためにも封書で丁寧に書くのが望ましいでしょう。

個人宛のお礼状は、基本的なマナーを守りつつも、温かみのある文章にすることで、より感謝の気持ちが伝わります。

【個人用】封書・はがきでお礼状を出す場合

■文例1

「拝啓
寒さが厳しくなってまいりましたが お変わりなくお過ごしでしょうか
本日お歳暮のお菓子が届きました
毎年のお心遣い 誠にありがとうございます
大変嬉しく さっそく家族全員で美味しく頂きました
寒い日が続きますが くれぐれも体調に気をつけて よいお年をお迎えください
敬具

令和○年○月○日
○○○○(自分の名前)」

■文例2
「拝啓
今年も残りわずかとなりましたが いかがお過ごしでしょうか
さて この度は大好物のフルーツをお贈りいただき 本当にありがとうございました
甘みがしっかりと感じられ、大変美味しくいただきました
いつも細やかなお心配りをいただき 心より感謝申し上げます
まだしばらくは厳しい寒さが続きますが ご自愛のうえ 幸多き年を迎えられますようお祈りいたします
敬具

令和○年○月○日
○○○○(自分の名前)」

【個人用】メールでお礼状を出す場合

■文例1
「お元気ですか?
先ほど、送っていただいたお肉を無事に受け取りました!

息子が食べ盛りでお肉が大好きなので、とても助かります。
本当にありがとうございます。
年末に向けてますます忙しくなりますが、お互い体調を崩さないよう頑張っていきましょう。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
取り急ぎ、お礼の言葉のみを添えて失礼いたします。」

■文例2
「お歳暮ありがとう!
とっても立派なカニで、家族も大喜びでした!さっそく今夜いただく予定です。
毎年気にかけてくれて、感謝しています。
寒い日が続いているけど、体調には気をつけて、よいお年を迎えてね。
お正月に会えるのを楽しみにしています。」

お歳暮のお礼状を代筆する場合の書き方・例文

お歳暮のお礼状は、本人に代わって家族が代筆することもあります。

例えば、夫宛に届いたお歳暮のお礼状を妻が代筆する場合、差出人は夫の名前で記載し、縦書きなら名前の左下、横書きなら右下に「内」と小さく書き添えます。これは、妻が夫の名前で手紙を記したことを示すための表記です。また、妻以外の家族が代筆する場合(夫が妻の代筆をする場合も含む)は、「内」ではなく「代」と書きます。

この場合、お礼状は夫名義で送るのが正しいため、頭語と結語には「拝啓」「敬具」を使用し、女性が用いる「かしこ」は避けましょう。

■文例
「拝啓
年末の候 お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます
この度は心温まるお品を頂戴し ありがとうございました
いつもお心にかけていただき 主人共々大変感謝しております
寒くなってまいりましたので くれぐれもご自愛くださいませ
略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます
敬具

令和○○年○○月○○日
〇〇〇〇(夫の氏名)内」

お歳暮をお断りする場合のお礼状の書き方・例文

お歳暮をいただくのはありがたいことですが、職場の規則や個人的な事情により受け取れない場合や、今後は辞退したい場合もあるでしょう。

その際は、相手への感謝の気持ちをしっかり伝えつつ、失礼のないようにお断りすることが大切です。 また、「今後も変わらぬお付き合いをお願いしたい」という一文を添えることで、相手の厚意に感謝を伝えながらも、丁寧に辞退の意向を示すことができます。

■今回贈られてきたお歳暮を断る場合

「拝啓
初冬の候 貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます

この度は 結構なお歳暮の品をお贈りいただき 誠にありがとうございました。
しかしながら 弊社では取引先様からの贈答品の受領を控えさせていただいておりますため 誠に恐縮ではございますが お受け取りいたしかねます
せっかくのご厚意に対し 誠に心苦しく存じますが 何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
つきましては 大変失礼ながら お気持ちだけありがたく頂戴し お品につきましては別便にてご返送させていただきました
お心遣いを無にする形となり 誠に申し訳なく存じますが ご容赦いただければ幸いです

年の瀬も押し迫り ご多忙のことと存じますが どうぞご自愛のうえ よいお年をお迎えください
敬具」

■次回以降のお歳暮をお断りする場合

「拝啓
寒さが一段と厳しくなってまいりましたが お元気でお過ごしでしょうか

この度は、心のこもったお歳暮をお送りいただき、誠にありがとうございました
家族一同心より感謝しております
ただ どうか今後はお気持ちだけ頂戴し お気遣いはなさいませんようお願いいたしますお心遣いに甘えてばかりで心苦しく 恐縮しております
今後とも変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです
寒さが増してまいりますので どうぞお体に気をつけて 良いお年をお迎えください
敬具」

ここまで、送る相手やシーンに合わせたお歳暮のお礼状の文例をご紹介しました。

大切な気持ちを届ける一枚。文章だけでなく、見た目にも想いを込めてみませんか?

次の章では、Adobe Expressを使って、素敵なお礼状を作成する方法を紹介します。

Adobe Expressでお歳暮のお礼状をカンタンに作る方法

ここからは、Adobe Expressを使って、お歳暮のお礼状を作る方法を実際の画面とともに解説します。
ここではPCで作成する手順をご紹介しますが、アプリを使ってスマホやタブレットでデザインすることも可能です。まずは、GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。登録は30秒ほどで完了します。

【PC】ブラウザでAdobe Expressを使う

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※当記事の情報は、2025年3月時点のものです。アプリケーションのバージョンにより、操作画面のUIや機能が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

今回は例として、かしこまった関係にある親戚宛のお礼状を作成します。

【手順1】サイズを指定する

ログインして編集画面が開いたら、まずは「プラス(+)」ボタンをクリックします。

すると、「作成開始」のポップアップウィンドウが表示されるので、「サイズ指定」をクリックして、カンバスのサイズを指定しましょう。

今回は、お歳暮のお礼状の一般的なサイズである182mmx257mm(B5)を指定します。この際、数値を入力する前に「単位」を先に指定しておくのがオススメです。あとから単位を変更すると、数値も変わってしまうため注意が必要です。

サイズを指定できたら、「新規ファイルを作成」をクリックして編集を始めましょう。

【手順2】背景を追加する

編集画面に切り替わったら、まずは全体の印象を決める背景を設定してみましょう。「追加」>「素材」>「デザイン素材」または「背景」の順にクリックします。

検索窓にキーワードを入力すると、関連するデザインが表示されます。気に入ったものをクリックすれば、自動的にカンバスに適用されます。

【手順3】デザイン素材を追加する

背景を整えたら、次はモチーフを加えて季節感のあるデザインに仕上げましょう。「追加」>「素材」>「デザイン素材」の順にクリックします。

背景を追加した際の手順と同様、検索窓にキーワードを入力すると候補が表示されます。気に入った素材をクリックして、キャンバスに追加しましょう。

追加したモチーフは、全体のバランスを見ながらサイズや位置を調整して、見た目を整えてください。

【手順4】テキストを追加する

続いて、お礼状の文章を入力していきましょう。

※手書きで文章を書きたい場合は、この手順をスキップしてください。

「追加」>「テキストを追加」の順にクリックすると、カンバス上にテキストボックスが追加されます。テキストボックスをクリックすれば、直接文字を入力できます。

フォントや文字の色、サイズも自由に変更できるので、贈る相手や用途に合わせて調整してみましょう。

なお、Adobe Expressでは横書きがデフォルトとなっているため、縦書きにしたい場合は少し工夫が必要です。まず1行分の文章を入力し、テキストボックスの右端を左方向にドラッグすると、縦書きに整えることができます。

また、縦書きにした際に文字と文字の間隔が広くなることがあります。その場合は、「文字間隔」や「行間」の設定を調整して、読みやすい見た目に整えましょう。

文章の入力が終われば、お礼状のデザインは完成です。

【手順5】印刷する

お礼状のデザインが完成したら、ダウンロードしましょう。ダウンロードのアイコンをタップし、ファイル形式を選択します。印刷する場合は「PDF印刷」を選ぶのがオススメです。

以上の手順で、カンタンにオリジナルのお歳暮のお礼状を作成できました。

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迷ったときに確認!お歳暮のお礼状のQ&A

お歳暮のお礼をする際、「この場合はどうすれば?」と迷うこともあるでしょう。

適切なマナーを押さえつつ、相手に失礼のない対応ができるよう、よくある質問とその回答をまとめました。

お歳暮のお礼で電話・メール・LINEは失礼?

お歳暮をいただいた際のお礼は、本来封書やはがきで送るのが正式とされています。

しかし、相手との関係性や状況に応じて、電話・メール・LINEを活用することも可能です。

親しい間柄であれば、電話やメッセージでも失礼にはあたりません。

ただし、年末は忙しい時期でもあるため、電話を控え、相手のタイミングで確認しやすい方法を選ぶのが無難です。

ビジネスシーンでは、まずメールや電話でお礼を伝えたうえで、正式なお礼状を送るのが望ましいとされています。メールで送る際は、「お歳暮の御礼申し上げます」など一目でわかる件名をつけ、宛名を正式に記載するなど、丁寧な表現を心掛けましょう。

お礼状の長さはどのくらいが適切?

お歳暮のお礼状は、便箋1枚に収めるのが適切とされています。200~300文字程度が目安で、この長さであれば感謝の気持ちをしっかり伝えながら、相手にも負担をかけずに読んでもらえます。

わかりやすくコンパクトな文章にまとめることが大切です。

どうしても品物をお返ししたい場合は?

お歳暮に対するお返しは基本的に不要とされていますが、何かお礼をしたいと感じる場合は、品物を贈っても問題ありません。その際は、「お歳暮のお返し」としてではなく、「日頃の感謝を伝える贈り物」として品物をお渡ししてみましょう。

贈る時期については、お歳暮の期間(12月20日頃まで)に間に合えば「お歳暮」として、間に合わない場合は年明けに「御年賀」や「寒中御見舞」として贈るのが適切です。

また、お返しの品の金額は、いただいた品物の「同額から半額程度」が目安とされています。いただいた品よりも明らかに高価なものを贈ると、「今後のお歳暮をお断りします」という意思表示と受け取られることもあるため、慎重に選びましょう。

お歳暮は、日頃の感謝を伝える日本の大切な習慣です。相手の思いをしっかりと受け止め、お礼状を送ることは、良好な関係を築くきっかけになります。
形式やマナーを意識することはもちろん重要ですが、何より大切なのは、心を込めて感謝を伝えることです。お礼状を通じて気持ちを届け、ご縁を深めていきましょう。