リーフレットを効果的にデザインするコツ【無料テンプレートを使用】
リーフレットを作る際のコツと、魅力的なリーフレットを効率よくデザインする方法を紹介します。
商品やサービス、キャンペーン内容などを記載した「リーフレット」。 店頭の看板や店内に置いておき、興味のある人に手に取ってもらうことで、より多くの人に自分のお店を知ってもらえます。 しかし、いざ作ろうとしても、「どのデザイン会社に頼めばよいかわからない」「費用が高くついたらどうしよう」と感じる方もいるでしょう。
そんなときは、デザインツールのテンプレートを使って、リーフレットを自作してみましょう。 この記事では、無料のデザイン作成ツール「Adobe Express」を使って、リーフレットをデザインする方法を紹介します。
Adobe Expressでは、プロのデザイナーが作ったテンプレートを豊富に使えます。
そのため、「自分でデザインをする自信がない」という方でも、テンプレートのテキストや画像を差し替えるだけでカンタンにリーフレットを作れます。 お店やサービス内容を魅力的に伝える、効果的なリーフレットを作るために必要なポイントや手順もお伝えするので、参考にしながら作ってみてください。
リーフレットとは?
「リーフレット」とは、お店や施設および商品を宣伝したり紹介したりするために使われる印刷物を指します。 主に1枚の紙を折りたたんだものを指し、裏表に情報が印刷されていることが多いです。
店頭でチラシのように配ったり、自由に取れるようにラックや看板に設置されたりして使われます。 サイズが小さく携帯性がよいうえに、情報がコンパクトにまとまっているので、手に取ってもらいやすいほか、ポストにも入りやすく郵送に適しているのが特徴です。
なお、リーフレットと似たものに「パンフレット」があります。 パンフレットは、リーフレットを1枚の紙だけではなく、複数枚の紙を綴じた冊子も含んでいる場合があります。
そのため、この記事ではリーフレットを1枚の紙でできた印刷物として、解説を進めます。
チラシとリーフレットの違い
リーフレットとよく似た配布物に「チラシ」があります。 「チラシ」は、1枚の紙を折らずに情報を掲載した印刷物を指します。
リーフレットとチラシは、それぞれ以下のような特徴があります。
●チラシ
- 折りたたまずに1枚の紙で手渡す場合が多い
- 手渡した人にその場で内容を見てもらい、興味をもってもらいやすい
- 開店日やキャンペーン開催日といった期間限定の情報を扱うことも多い
●リーフレット
- 折りたたんでコンパクトにする場合が多い
- 折りたたむため、丈夫になりやすい
- 持ち帰って長く保管してもらいやすい
- 会社や店舗、施設のフロアの案内のほか、商品ラインナップなど、比較的長期間見てもらえるような情報を載せることも多い
リーフレットの種類
リーフレットには、折り方によって様々な種類があります。
ここでは代表的な折り方を2種類紹介します。
1.2つ折り
2.3つ折り(三つ折り外、巻三つ折り)
リーフレットでは、一般的に折り目を境にして、情報を分けて載せます。 そのため、リーフレットの種類を選ぶときは、「どれぐらいの情報を載せたいか」「情報をどのように見せたいか」で選びましょう。
以下に折り方別で特徴をまとめたので、参考にしながら、どちらのリーフレットを作ろうか検討を付けてみてください。
●2つ折りのリーフレットの特徴
- 大きな文字や画像を載せたり、見開きで使ったりすることで、インパクトのあるデザインを作れる
- 余白を大きく取った余裕のあるデザインを作りやすい
- 1つのページにたくさんの情報を載せやすい
- 元の紙の大きさによっては、折りたたんでもサイズが大きくなる場合がある
- サイズが大きい場合、置いたときに目に留まりやすい
●3つ折りのリーフレットの特徴
- 複数の情報を折り目を境にして分けて紹介できるので、情報を整理しやすい
- 折り方によって見せ方を変えられる
- サイズがコンパクトになり、どこにでも設置しやすい
- 載せるテキストや画像が小さくなる場合がある
実際にリーフレットを作るときには、デザイン会社に依頼するか、自作するかのどちらかの方法で進めるのが一般的です。 デザイン会社に依頼する場合、プロにデザインから印刷周りまでをすべて任せられます。 一方で、制作費用がかかるほか、情報の差し替えや印刷枚数の追加が生じた際に、その都度デザイン会社に見積りをお願いする必要があります。
そのため、必要に応じて柔軟にリーフレットを作りたい場合は、自分でデザインするのがオススメです。 無料のデザイン作成ツール「Adobe Express」を使えば、プロのデザイナーが作ったテンプレートを使って、画像やテキストを差し替えるだけでカンタンにリーフレットを作れます。
続いて、テンプレートを使ってリーフレットを自分でデザインする手順をご紹介します。
【企画編】デザインテンプレートを使ってリーフレットを作るポイント
Adobe Expressのデザインテンプレートを使えば、カンタンにデザインを作れます。とはいえ、より訴求力の高いリーフレットを作成するには、作り始める前の情報整理や、目的にあったテンプレートの選定が重要です。
そこで、ここからはまず、リーフレットの内容を企画する際のポイントを解説します。
- リーフレットの内容を企画する(目的や対象者を整理する)
- 情報に優先度を付ける
- ラフレイアウトを作る
【ポイント1】リーフレットの内容を企画する
見てもらいたい人に情報がしっかりと伝わるような、訴求力の高いリーフレットを作るには、3W1Hを明確にすることが大事です。
- Why・・・目的は何か?(なぜ作るのか?)
- Whom・・・誰に見てほしいのか?
- What・・・何を伝えたいのか?
- How・・・どのように伝えるのか?
そのため、いきなりデザインに取り掛かる前に、以下の項目を箇条書きで整理しましょう。
- 作成する目的(例:集客、求人、認知拡大)
- 対象者(例:運動不足が気になっている20代~30代男女)
- 載せたい情報(例:キャッチコピー、店名、営業時間、問い合わせ先)
- デザインの方向性
- どんなイメージをもってもらいたいか
- そのために「どんな写真をどれくらい使うか」「どんな配色にするか」を決める
「載せたい情報」は、リーフレットを作る目的によって変わります。 例えば、看板を見て興味をもった人にお店のサービス概要を伝えるのであれば、サービス一覧や料金形態を載せたほうがよいでしょう。
一方、その季節限定の商品を紹介したい場合は、お店のサービス全体の案内は控えめで、各商品の詳細を載せるほうがよいでしょう。
「デザインの方向性」は、対象者にリーフレットからどんなイメージをもってもらいたいかを単語レベルでもよいので言葉で表しておくと、後でテンプレートを選びやすくなります。
【ポイント2】載せたい情報に優先度を付ける
目的に応じて、「載せたい情報」のうち、伝えたい順番で優先度を付けましょう。例えば、優先度が高い順に「高」「中」「低」という3種類にわけると、表紙に載せるべき情報や、各ページで目立たせる情報が決まりやすくなります。
▼具体例
目的がその季節の限定商品の情報を見せたい、という場合
- 高:目玉商品の名前・写真
- 中:商品ラインナップ
- 低:店舗の基本情報
【ポイント3】ラフレイアウトを作る
ポイント1~2の情報を踏まえ、手書きでカンタンなものでよいので、ラフレイアウトを作成しましょう。 レイアウトをイメージしにくい場合は、Adobe Expressで「リーフレット」と検索し、テンプレートを見ながら書いてみましょう。
ラフレイアウトを作りながら、以下の2点を決めると、後ほどデザインをしやすくなります。
1.2つ折り・3つ折りのどちらで作るか →情報量や見せたいイメージにあわせて選ぶ。ラフを書きながら決めてもよい
2.表面または裏面のどこに何を書くか
【ポイント4】目的に合ったテンプレートを選ぶ
ラフレイアウトを描き、作りたいリーフレットのイメージが何となく定まったら、実際にテンプレートを選んでみましょう。
ポイント1~3で準備した内容も踏まえ、以下のようなテンプレートを選ぶと、より目的に合ったテンプレートを選びやすくなります。
1.作りたいレイアウトに近いテンプレート
- 2つ折りか3つ折りか
- 必要な情報をすべて載せられそうか
- 文字を縦書きにするか横書きにするか
※ 縦 書きの場合は右から、横書きの場合は左から開くデザインにすると、文字を自然に読める流れになります
2.イメージと近いテイストや配色のもの
(例)
- 安心感を与えたい場合:緑色
- エネルギッシュな印象を与えたい場合:赤色
Adobe Expressでテンプレートを探すときは、「ムード」や「スタイル」からイメージに近いものを検索できます。
また、「複数ページ」にチェックを入れると、裏面のデザインも用意されているテンプレートから選べるようになります。
テンプレートを選んだら、実際に編集していきましょう。
続いて、Adobe Expressでテンプレートを編集する手順を解説します。
【デザイン編】Adobe Expressでリーフレットをデザインする手順
Adobe Expressは、初めてデザインする人でも直感的に操作できます。 ここでは、デザインのコツも交えながら、テンプレートを編集してデザインを作る手順を解説します。
【手順1】Adobe Expressにログインし、テンプレ―トを選ぶ
おもちのGoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。 登録は30秒ほどで完了します。
ログイン後、トップページの上部にある検索ボックスの左側で「テンプレ―ト」を選び、「リーフレット」と検索すると、テンプレート一覧が表示されます。
目的に合ったテンプレートを選びクリックすると、編集画面へ移動します。
なお、画面左上の「サイズ変更」から、テンプレートのサイズが作りたいリーフレットのサイズと合っているかを確認しておくと安心です。 もしサイズを変更したい場合は、プレミアムプラン(有料プラン)を契約すると、テンプレートのサイズの変更が可能です。
【手順2】背景画像を変更する
まずは画像を編集してみましょう。 自分で用意した画像に差し替えたい場合は、「メディア」を選択し画面左上の「デバイスからアップロード」をクリックすると、PC内に保存した画像をアップロードして使用できます。
Adobe Stockにある素材を背景画像として使いたい場合は、画面左側の「メディア」または「デザイン素材」をクリックし、画像を検索して探してみましょう。 今回はレストランのリーフレットを作るために、メニュー部分の写真を変更しました。
続いて、表紙を編集します。 今回は単色の表紙に、フレームで装飾を施してみましょう。表面に置かれている画像を削除したら、背景にある画像を選択し、「塗り」をクリックします。
表示されているパレットから色を選んだり、スポイトツールで画像内の色を取ったりして、お好みの色になるように調整しましょう。 今回はスポイトツールで画像内の色を選んでみました。
同じように、真ん中のエリアの背景色も、カラーパレットから色を選択して変更しました。
【手順3】テキストを編集する
用意していたテキストをテンプレートに反映しましょう。 テキストボックスを選択すると、テキストを書き換えられます。 画面左側のメニューからは、文字のフォントやサイズ、色を変更できます。
文字色は、差し替えた画像上で目立つように調整しましょう。
【手順4】リーフレットの裏面を作る
表紙のデザインをもとに裏表紙を作りたい場合は、表紙のデザインを複製しましょう。画面の右上の「追加」をクリックし「複製」を選ぶと、表紙のデザインのページが複製され、「2/2」というページが作られます。
複製できたら、表紙と同じようにデザインを変更していきます。 先に作ったラフレイアウトも参考にしながら、折ったときにイメージ通りの見た目になるようにデザインしましょう。
【手順5】リーフレットを保存・印刷する
画面右上のダウンロードボタンをクリックし、テンプレートをダウンロードして印刷しましょう。
Adobe Expressを使って効果的なリーフレットを作成しましょう
リーフレットは、看板や広告などと同じように、お客さまと自店の接点を作るための大切な媒体です。 リーフレットを通じて、自店やサービスの特徴や雰囲気を正しく伝えることで、お客さまの記憶に残り、ふとしたときに思い出してもらいやすくなります。
Adobe Expressなら豊富なデザインテンプレ―トと、高品質な素材を使いながら、思い通りのデザインを作れます。直感的に使えるので、デザインに慣れていない方でもカンタンにリーフレットを作れます。 Adobe Expressを使って、楽しみながらリーフレットを作ってみてくださいね。
(執筆:ウェブライダー)