来年公開予定の映画「Deadpool」(20世紀フォックス製作)がPremiere Pro CCを編集ツールに採用 Adobe PrimetimeがHTML5とインターネット接続デバイスにサポートを拡大


当資料は、2015年9月8日に弊社米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。

【2015年9月11日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2015年9月8日) Adobe(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下 アドビ)は、Adobe Creative Cloudのビデオ製品にまもなく搭載予定の数々のイノベーションを発表しました。これには、UltraHD(UHD)のサポート、鮮やかな色彩技術の向上、タッチ操作によるワークフローなどの画期的なアップデートが含まれます。またAdobe Marketing Cloudを構成する8ソリューションの1つであるAdobe Primetimeは、配信および収益化機能をHTML5ビデオにも拡大し、TV Everywhereの認証プロセスを簡単かつ効率化する有料テレビ会社向けのツールを新たに提供します。Creative CloudとMarketing Cloudをより深く結びつけるこれらの新機能は、オランダ・アムステルダムで9月11日から15日にかけて開催される放送業界のプロフェッショナルを対象とした欧州最大の展示会、IBC 2015で披露されます。

IBC 2015では、Creative CloudとPremiere Pro CCによるワークフローへの移行が、業界の大きな動きの中で進んでいることも紹介します。これには2016年2月12日公開予定の映画「Deadpool(原題)」(20世紀フォックス製作)、アダム エプスタイン(Adam Epstein)編集の映画「Staten Island Summer(原題)」(パラマウント製作)、さらにカラーグレーディング アーティストとして受賞歴を持つデイド ヴァレンティック(Dado Valentic)の事例が含まれています。加えて、Adobe Primetimeの導入事例として、HBO Now、Showtime、MLB、Sony Pictures Entertainment、RTL Group、Shomi、Voo、Starz (Parsifal)の各社から最近提供開始されたサービスも紹介します。

アドビのビデオ製品に加えられた新たなイノベーション
アドビはIBC 2015で、放送事業者とメディア企業のワークフローを効率化する新たなビデオテクノロジーを先行公開します。これらの機能はまもなくCreative Cloudを通じて提供開始予定です。

  • 4Kそして8Kの高精細映像編集に対応する広範なフォーマットをPremiere Pro CCはネイティブにサポートし、UltraHDの新しい時代を切り開きます。映像における色彩表現への対応もさらに強化、Premiere Pro CCはハイダイナミックレンジ(HDR)ワークフローをサポートするほか、After Effects CCでは色彩の忠実な再現性や調整機能が強化されています。日々発展を続けるカラーワークフローに対応するため、ARRI RAW、Rec. 2020や新たなUltra HDおよびHDRのフォーマットへの対応を強化しています。
  • Premiere Pro CC、After Effects CCおよびCharacter Animatorがタッチ操作に対応。Microsoft Surface Pro、Windows 8搭載タブレット、Appleのトラックパッド製品での操作に最適化されています。
  • Audition CCの新機能として、映像作品などの長さに合わせて音楽の長さを調整するRemix機能が搭載されます。単純にループさせることで時間に合わせるようなツールとは異なり、Remixはオリジナルの音楽性や曲の構造を損なうことなく、指定された時間に合わせて音楽を自動的に再編成し、ストーリーにぴったりの音楽トラックを生成します。
  • CCのすべてのデスクトップ用ビデオ製品に共通で、CreativeSyncによって実現されるCreative Cloud Librariesの機能が強化されます。新たにAdobe Stockからの画像も含むアセットが、After EffectsとPremiere Proですぐに表示できるようになり、頭の中のクリエイティブなビジョンを作品に仕上げることがより容易になります。
  • Adobe Media Encoderのパブリッシュ機能が新たにFacebookをサポートします。これまでのYouTube、Vimeo、Creative Cloudと合わせて、多彩なソーシャルメディアでのプロモーションやキャンペーンの公開がより簡単になります。

アドビのプロフェッショナル ビデオ製品担当シニアディレクター、ビル ロバーツ(Bill Roberts)は、「アドビはすばらしい品質の映像をより簡単に作成できるよう、ビデオと映画のワークフローを再定義しています。映像によってストーリーを語る際に色彩は不可欠な要素ですし、色を補正しない映像は意図した効果を発揮することができません。さらにUltraHDへ移行しようとしている今、映像品質の重要性はさらに高まっています。アドビはCreative Cloudを進化させ続けることによって、制作会社がテレビやスマートフォンなどのあらゆる画面に向けた魅力あるUltraHDコンテンツをより容易に作成できるよう支援しています」と述べています。

Mytherapyの創設者でチーフ カラーリストを務めるデイド ヴァレンティック(Dado Valentic)氏は、「現在、色彩は制作に携わるすべてのスタッフが責任を持つべき分野となっています。Adobe Premiere Pro CCに搭載されたLumetri Looksなどの機能向上によって、映画製作者や編集者は最初の台本から完成にいたるすべての製作プロセスで作品の色彩をコントロールすることができるようになります。これはプロジェクト全体に対する究極的な統括能力を持つということを意味します。Creative Cloudで次に何ができるようになるのか、楽しみでなりません」と述べています。

新しいAdobe Primetimeがセンターステージに
IBC 2015では、大幅に機能強化されたアドビのマルチデバイス動画配信プラットフォームであるPrimetimeも紹介します。従来のテレビのようなリニアなビジネスモデルに加え、オーバーザトップ(OTT、インターネット放送)や直接視聴者に届ける方式のサービスに対して、視聴者の獲得、エンゲージメント、収益化、測定の機能を提供します。以下の新機能によって、メディア企業がこれまで以上に大規模な視聴者層にリーチし、通信することを支援します。

  • リーチの拡大:Primetimeはモバイルブラウザーと他のインターネット接続デバイスに対するHTML5コンテンツの配信もサポートし、リーチと収益化機能をさらに拡張しました。Primetimeはプラットフォームに依存しないため、幅広いデバイスで安全かつ保護されたコンテンツの再生が可能です。
  • テレビのような視聴エクスペリエンス:TV Everywhereへの消費者の期待に応えるため、Primetimeには応答時間を劇的に高速化する機能が新たに加わりました。この新しい「インスタント オン」機能はビデオコンテンツをアプリケーション内であらかじめ取得し、1秒以内に再生を開始することによりビデオオンデマンドとライブストリーミングの再生開始をそれぞれ300%と500%高速化します。またPrimetimeはDolby AC-3もサポートし、デスクトップPCやインターネット接続デバイス上でも映画に匹敵する音声再生が可能です。
  • 容易なアクセス:PrimetimeはOAUTH 2.0プロトコルをサポートすることにより、ユーザーによる有料テレビコンテンツへのアクセスを驚くほど容易にしました。有料テレビ会社は家庭から簡単かつ長時間にわたるアクセス認証ができるTV Everywhereが提供でき、ユーザーはデバイスごとに一度ログインするだけで視聴を続けられるようになります。
  • 先進的な測定:Primetime TVSDKに組み込まれているAdobe Analyticsは、さまざまなユーザー エンゲージメント指標を含むOTTおよびTV Everywhereの測定機能を新たにサポートしました。Adobe Analyticsのビデオを対象とした「情報ストリーム」は、デスクトップ、Amazonのデバイス、Android、Apple TV、Chromecast、iOS、Roku、Xbox OneおよびPlaystationでの測定に対応します。

アドビのIBCとMAXでの展示
アドビはCreative Cloudのプロフェッショナル向けビデオ製品およびAdobe Primetimeの次回メジャーアップデートを、アムステルダムで9月11日から15日にかけて開催される放送業界のプロフェッショナルのための欧州最大の展示会であるIBC 2015で先行公開します。アドビの新しいソリューションの展示はRAI Convention(ホール7、スタンド7.G27)とオンライン( www.adobe.com/go/video )で行われます。これらのアップデートは今年末までの提供開始を予定しています。ビデオ分野のイノベーションは、ロサンゼルスで10月3日から7日にかけて開催されるAdobe MAX, the Creativity Conferenceの主要テーマでもあります。Adobe MAXには世界中から6,000人の最高のクリエイティブが集まり、Creative Cloudの新機能セッションに加え、クリエイティブ界のリーダーや刺激的なスピーカーの講演に参加します。

 

アドビについて
アドビは、世界を動かすデジタル体験を提供します。
アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトに掲載されています。

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